『夢の叶え方研究家』の夢ソムリエです。
メンタルヘルスのセミナーへ参加してきましたので、情報をシェアします。
職場の人間関係などで悩んでいる方
は、ぜひ参考にしてみてください。
ストレスとメンタルヘルスケア
2017年の自殺統計では、身体疾患で命を絶つ人よりうつ病で自ら命を絶つ人の方が多いという結果が出ています。
うつ病の原因はストレスと言われますが、私たちはいつもストレスを感じて生活をしています。
ストレスというと、悪いイメージを思い浮かべがちですが、そもそもストレスは物理学用語で負荷がかかって反応した状態のことです。
実際は、ちょっとでも環境が異なったところへ移動するだけでもストレスといいます。
つまり常に私たちはストレスを受けているわけです。
そのストレスの中でも、身体へ悪影響が出るとメンタルヘルスが不調になり、一般的に「ストレスが原因で」などと言うわけです。
ストレスの原因はストレッサ―と言いますが、一般的に「ストレス」と呼んでいるわけです。
ストレスの負荷が強くなるとメンタルにも悪影響が出てきて心身とも不調になります。
ストレスがない状態は『健康』ですが、健康とはどのような状態のことですか?と聞かれてもすぐに答えれないものですが、『生活の質』で判断することです。
生活の質の判断基準
生活の質を見てみることで、メンタルヘルスの不調かどうかがわかります。
メンタルヘルスが不調になると、以下のような3方面からの症状が出てきます。
身体への現れ方
- 動悸
- 冷や汗
- ふるえ
- 頭痛
- 赤ら顔
- 胃痛
- 下痢
- 食欲低下
- こわばり
- 疲労感
- 不眠
- 血圧上昇
- 脳・心血管障害など
心への現れ方
- 不安
- 緊張
- 怒り
- イライラ
- 興奮
- 混乱
- 落胆
- 短気
- 抑うつ
- 無気力
- 自責感など
行動への現れ方
- 逃避
- 失敗
- 事故
- 口論
- けんか
- 作業効率低下
- 遅刻
- 酒・たばこの量の増加
- やけ食い
- 生活の乱れなど
行動へ現れるようになると、他人から見てもいつもと違う状態である、と分かるようになります。
こららのストレスが引き起こす疾病には、以下のようなものがあります。
不眠症
寝つきが悪い、夜中や早朝に目が覚める、寝ているのに熟睡できないなど、不眠症には種類があり、熟睡できないことで、様々な身体疾患や精神疾患と関連が深くなります。
また、これらの睡眠障害による睡眠不足で、作業の効率が低下し、経済損失は3兆円以上にもなるといわれています。
うつ病
身体、気分、意欲、行動などの日常生活に不調が出てきて、疲労感、食欲の変化、集中力や判断力の低下などが生じます。
日本のうつ病患者は、人口の1~3%。WHOによると世界的に増加傾向で、女性の方が多いといわれています。
パニック障害
ストレスが過剰になるとパニック障害を起こすこともあります。
突然、動悸・めまい・息苦しさなどの症状が出て繰り返し起こります。
適応障害
明確なストレスの原因(人・環境など)の発生から3ヵ月以内に、不安や抑うつ感が現れます。
心身症
ストレスの影響が身体に疾患として現われます。
依存症
アルコール、薬、ギャンブル、ゲーム、買い物などへの依存が強くなります。
以上のような症状が現れ出したら、ストレスが溜まっていることになりますが、日常で簡単にチェックすることもできます。
- 朝の不調
朝早く目が覚める
起きた時に気分がひどく憂うつ
新聞やTVを見る気にならない
身支度が面倒
- 仕事の不調
仕事にとりかかれる気になれない
根気や集中力が続かない
会話する気になれない
自信がもてない
自分は価値がない人間だと思う
- 生活の不調
趣味や好きだったことが楽しめない
独りでいると不安
焦りやイライラする
特に午前中は気が沈む
消えてしまいたいと思うことがある
- 身体の不調
眠れない
眠った気がしない
眠い
疲れやすい
だるい
頭痛
口が渇く
体重の減少や増加
食欲の減少や増加
特に「趣味や喜びを楽しめなくなった状態」が2週間以上続き、普段の何気ない行動がつらいと感じたらストレスが過剰になっている可能性があります。
何気ない行動とは、トイレにいくことも疲れる、つらいと感じる状態です。
ストレスになりやすい性格か?簡易チェック
AとBそれぞれで当てはまる項目を数えてください。
- 安定よりも変化を求める
- 環境や状況に積極的にかかわる
- 人付き合いが好き
- あまり過去にこだわらない
- マイペース
- 無理をしない
- お任せ上手
- 真面目
- 几帳面
- 周囲に気を遣う
- 頼まれると断れない
- 期待に応えようとする
- 努力家
- 理想を高くもつ方だ
- 感情表現やコミュニケーションが苦手
AとBのどちらが多かったでしょうか?
Aの方が多かったあなた・・・
我慢するタイプでストレスを抱え込みやすいです。
Bの方が多かったあなた・・・
ストレスになりにくいタイプです。
ストレスを予防する方法【行動編】
ストレスが溜まっているかもしれないと思われたら、これ以上ストレスが過剰にならないためにも、以下の予防方法を試してみてください。
- 休養
- 睡眠
- 運動
- 食事
- リラクゼーション
まずは心身を休めることです。
そのためにはぐっすりと眠ることです。
日中は、日常生活の中で簡単にできるスクワットや散歩などの運動を取り入れます。
運動をすることで、眠りにつきやすくもなります。
食事はジャンクフードを避け、バランスのとれたメニューにします。
ゆっくりと入浴したり、アロマをたいて好きな香りを嗅いでリラクゼーションすることで、リラックスすることが出来ます。
ストレスを予防する方法【思考編】
考え方や受け取り方の視点を変えます。
- 「○○するべき」「○○ねばならない」をやめる
- 思い込みだけで結論は出さない
- 自分さえ我慢すればと思わない
- ネガティブなことにいつまでもこだわらない
真面目な人は、するべき、ねばならない、と思ってしまいがちです。
それも思い込みの一つです。
責任感が強いと自分だけ我慢すればいい、と思ってしまうこともありますが、あなたが我慢していることは自体、周りの人はわかっていないこともあります。
また、あなたが我慢しなくても済むこともありますので、我慢する必要はないのです。
自分だけ我慢すればいい、と思うのも思い込みです。
真面目で責任感が強いと完璧を求める傾向が強くなりますので、失敗するとネガティブにこだわりがちです。
ですが、終わったことにこだわり続けてもストレスが溜まるだけですので、割り切って次へ進むことです。
ストレスを予防する方法【強化ポイント】
充実感や活気が持てることを増やして、乗り越えた先をイメージしましょう。
過去の成功したことを思い出して、行動してチャンスへとつなげます。
よかったな、ラッキーだったな、と思ったことがあったら言葉に出したり、ノートへと書き出します。
自分自身にラッキーなことがなかった日は、街で素敵な人とすれ違ったことでもいいのです。
そして自分自信に「よし!」とOKを出しましょう。
ストレスを予防する方法【人間関係】
上記までは、自分自身でできる予防方法でした。
ですが、ストレスって人間関係が原因のことが多いですよね。
ここでは、人間関係によるストレス予防の方法について紹介していきます。
- 挨拶と返事を今まで以上に笑顔でする
- 目や顔を見て話したりうなずいたり相槌をうつ
- 自分の言いたいことは分かってくれるだろう・分かるはずだと思わない
- 感情的にならない
- 意見が違った場合は、双方の妥協点を見出す
- 相手からの否定的な言葉(でも・だって)は冷静に受け止める
挨拶や返事を明るく笑顔でするようにするだけで、相手との距離が縮まることがあります。
相手とは価値観も違いますので、このくらいわかるだろう、とは思わないことです。
たとえそれが業務上の常識的なことであっても、相手は知らない場合もあるからです。
感情的にならず、好意を持って接してれば、意見が違った場合でも相手も妥協点を見出すことに耳を傾けてくれるはずです。
もし、あなたが歩み寄っているのに相手が変わらないのであれば、信頼のおける人や相応するポジションの方に相談することです。
その場合、「ダメもと」くらいの気持ちで話すことです。
メンタルヘルスの相談窓口
メンタルヘルスセミナーで学んだことを紹介しましたが、これらを試してもまったく解決に至らない、精神的にもう限界な場合は、専門家に相談することをおすすめします。
以下に名称と連絡先を書いておきます。
◆こころの耳(厚生労働省)
kokoro.mhlw.go.jp
電話相談:0120-565-455
◆女性の健康とメノポーズ協会(NPO)
HP:memo-sg.net
電話相談:03-3351-8001
◆関東労災病院「働く女性専門外来」
電話相談:044-411-3131
◆過労死110番
HP:karoshi.jp
電話相談:03-3818-6999
◆労働条件相談ほっとライン(厚生労働省)
電話相談:0120-811-610
◆いのち支える相談窓口(自殺総合対策推進センター)
HP:jssc.ncnp.go.jp
◆精神保健福祉センター
各地域地に設置
◆保健所・保険センター
各地域に設置
まとめ
メンタルヘルスセミナーでの情報に加えて、私の体験や知識を絡めてまとめました。
以前の職場から、パワハラやセクハラで精神的にもう限界だとメールが届くたびに、少しでも力になりたいと思ってアドバイスをしています。
ストレスを感じている場合は、上記の予防方法を試してみてください。
もし、試してみて何も変わらない場合は、上記にあげた専門的な機関へ相談することも考えてみてください。
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