『夢の叶え方研究家』の夢ソムリエです。
先日、外出先で上のチラシがあったので手に取りました。
「働き方改革」ってニュースなどでよく聞きますよね?
安倍政権がなにかしようとしている、私には関係ないかも…。
などとのんきに構えていてはいけないと思ったので、働き方改革の内容と本当の目的についてわかりやすく書いていこうと思います。
夢の叶え方とは関係ないのでは?
と思われるかもしれませんが、私にとって夢を現実にするには、『健康』『お金』『人間関係』がベースになっているため取り上げることにしました。
働き方改革の内容
まず、「働き方革命」とは、簡単に言うと働きやすい環境をつくることです。
過労死などの問題が取り上げられたことがありましたよね。
働き方改革で過労死もなくなり労働者が働きやすくなるから良かったー、と一見思えそうですが、『改善』ではなく『改革』であることに注目すべきだと思っています。
働き方改革を実行するために以下の法律が改正されます。
- 労働基準法
- 雇用対策法
- 労働時間等設定改善法
- 労働安全衛生法
- 塵(じん)肺法
- パートタイム労働法(パート法)
- 労働契約法
- 労働者派遣法
主な内容をあげていきます。
時間外労働、つまり残業は月45時間、年間360時間となり、特別な事情があったとしても月に100時間、年720時間未満となります。
残業代を生活費に充てていた人達からは、残業代が減ってしまう…。と心配する声もありますが、それ以外にも注目しなければならない点があります。
有給休暇が取りやすくなります。というか、確実に取得することになります。
職場によっては有給が取りにくい社風のところもありますが、10日以上の年休が支給される人は全員、指定された時季に5日消化することになります。
正規雇用者と非正規雇用者の待遇が同じになります。
今までは、同じ内容の仕事をしていても正社員と派遣などの非正規雇用とでは賃金に大きな格差がありましたが禁止になります。
働き方改革の目的
働き方改革の目的は次のとおりです。
- 長時間労働の改善
- 同一労働同一賃金
- 労働人口不足の解消
長時間労働の改善とは、上でも書いた長時間労働での過労死などを防ぐための法案です。
同一労働同一賃金は、上述したとおり、正社員と非正規雇用者の待遇の格差をなくす法案です。
労働人口不足ですが、日本は少子化が止まらず、このままいくと働く人が少なくなります。
働く人が少なくなると生産性や税収が落ちます。
そのため、女性が活躍できる環境やリタイアした高齢者が再び仕事に就くことができるようにするのです。つまり、安部政権がかかげる一億総活躍社会です。
目的を見ると、ブラック企業の改善にもなるし、女性も働きやすくなるし、リタイアしても仕事ができて一見ポジティブなように思えてきますよね。
働き方改革の本当の目的
働き方改革は、労働者にとって働きやすい環境を整えることが目的のように思えますが、本当の目的は生産性の向上です。
このまま少子化がつづくと2065年には2.6人に1人が65歳以上に、4人に1人が75歳以上になると国は想定しています。
労働者も減り生産性が落ちていくことは目に見えていますし、働く人が減ると税収も落ちていきます。
労働者が減るのなら、仕事の需要はあるので大丈夫だと思えそうですが、厳しい状況になると思います。
実際、私の周囲にいる人達も、仕事がなくなることないし、なにかしら働くことはできるから、と言っていますが、私は楽観視できないと思っています。
長時間労働の改善でブラック企業がなくり過労死する心配もなくなるわけですが、指定された業務時間内で生産性をあげることができればいいのですが、どうでしょうかね。
また、残業代を生活費に充てていた人は手取りが減ってライフスタイルが変わったり、人によっては生活が苦しくなる場合もあります。
違反して規定以上の残業をさせた企業は、罰則のうえに実名が公表されますので、表向きだけ法律を守ったとしても内部告発などがあればバレてしまいますし、そこまで危険をおかしてまで違反する企業はないのではないでしょうか。
そうなると、今まで以上に生産性をあげることが必然になりますよね。
となると、生産性をあげるために更にムダを省き職場環境は悪化しそうですし、より優秀な人材が欲しくなります。
働き方改革で変わること
企業はいつの時代も優秀な人材を求めるものですが、働き方改革以降は仕事に対する意識も二極化すると思っています。
「仕事をする人」と「仕事をさせられる人」です。
前者は、自ら仕事に向き合って取り組む人です。後者は、お給料のための労働だと思って働いている人です。
2人が同僚だった場合、作業内容も同じでお給料も同じだと、同じ仕事をしているように見えますが、意識にちがいがありますよね。
今まではそれでよかったのですが、働き方改革以降は違いが出てきて、前者は仕事をする人、後者は仕事をさせられる人へと二極化の差がもっと広がると思うわけです。
企業はより高い生産性を求めることになりますので、前者の人材は欲しくなりますが、後者を雇っている余裕はありません。
あるいは、企業のトップや上司が時代を理解してついていけない場合は、前者の人材は退職する可能性も出てきますし、残るのは後者の人材になります。
そうなると、生産性をあげることができず経営自体が厳しくなる懸念もあります。
優秀な人は転職や独立やフリーになったりするけれど、優秀ではない人は他の職場ではやっていけないから今の職場にしがみつく、と聞いたことがあると思いますが、まさにそのような時代に突入するということです。
というか既に始まっていますが。
また、同一労働同一賃金については、私は非正規雇用で働いたことが長く、経験として難しいのではないか、と思っています。
というのも、まったく同じ内容の作業をするわけですが、少しだけ正社員に違う業務を与えることで、同一労働にはならない抜け道があるからです。
例えば、正社員にのみある作業の権限を与えると同一にはなりません。
そのような環境で働いていたこともあるため、働き方改革で変わるとは思えないですし、第一に、企業の体力が持たないと思います。
私が勤めていたような環境と違い、本当に同一労働だったとしても、非正規雇用は人件費でなく消耗品の一部ですし、正社員に比べて解雇もしやすいため企業は非正規雇用を雇っているわけです。
節約のために雇っている非正規雇用者に正社員と同一の待遇をあたえるのかな、と。
働き方改革法に違反した企業は罰則をうけ、実名公表もされます。
企業にとってはかなりシビアな改革となり、今までの考え方、やり方をガラリと変えていかないと生き残りが厳しくなりそうです。
働き方改革からメッセージを受け取る
働き方改革の目的は生産性をあげることですが、時代が変わって生き方が変わりますよ、というメッセージを理解することが大切です。
それは、長期時間労働が減ってプライベートも充実させるワークライフバランスだけのことではありません。
先ほど、労働者は「仕事をしている人」と「仕事をさせられている人」の2タイプがいると書きましたが、これからは、前者じゃないと厳しくなる時代になるということです。
前者のタイプは、増々楽しみながら仕事をし、後者はより厳しい環境が待っていることになります。
仕事なんて楽しいものじゃないから!という意見もありそうですが、仕事は遊びではないので、100%楽しい!というものではないですよね。
苦しい中にも楽しみがあるという感じです。
スポーツ選手のインタビューなどで、練習が辛くてイヤになって逃げだしたくなる時もあるけど達成感があったりなど楽しいこともある、と言う選手がいますがそのような感覚です。
まとめ
働き方改革は他人事でなく、人生を左右するほどの改革になるのではと思っています。
明治維新よりも衝撃的な時代の幕開けになるのかもしれません。
2019年4月30日に平成が終わり5月1日から新元号が始まります。
時代は着々と変化していますので、変化をキャッチする感覚を持ち行動できる方が自分自身のためになります。
変化をキャッチする感覚は持ってはいても行動に移せない方、移さない方もいらっしゃると思います。
私もヨチヨチ歩いている状態ですので、これから一年以内に基盤を作りたいともがいている状態です。
明治維新では、時代の変革が理解できなかった人達は、農地を取り上げられて生活が激変したと言われています。(大学の講義で教わりました)
今までの時代になかったことは想像することは難しいため、知らない間に時代が変わってしまったわけです。
そのような変革が目の前に迫っていますが、明治維新の頃と違い、今はインターネットから情報を入手することが可能です。
あるいは、キャッチする能力が高い方は、新聞やニュースなどからもメッセージを感じられていることでしょう。
アンテナを張って様々な情報を繋ぎ合わせると情報をキャッチできますので、働き方改革後の人生をどのように生きるのかは個人次第となるわけです。
ピラミッドの組織構造も崩壊してきていますので、時代がガラリと変わります。
働き方改革、天皇陛下が退位され皇太子さまが即位されること、それにともない平成が終わり新元号が始まること、ピラミッド組織構造の崩壊など、これらは個別ではなく関連しているのですよね。
ピラミッド組織構造の崩壊については別記事で書こうと思います。
以下の記事で書きましたので、ピラミッド組織構造の崩壊と、私達の生き方へどのような影響が出てくるのかご興味のある方はお読み頂けたらと思います。
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