価値観というのは、人によってまったくちがう。
だからこの世の中は面白い。
だけど価値観が違うことで摩擦も起きるし、ストレスの多くは、価値観の違いからくることが多い。
似たような価値観同士は友を呼ぶ
多くの人は、自分の価値観を軸にして暮らしている。
だから、その許容範囲からはみ出た価値観を持っている人に出会うと、拒否反応を起こしてしまう。
ストレスを避けるために、自然と価値観の似た物同士で友人になるし、結婚相手にも自分と似たような価値観を求めることがある。
価値観が違うとなぜストレスを感じるのか?
価値観というのは、自分の中で自然と定められたルールである。
社会では、赤信号は止まる、青信号になると進んで良い。
救急車には止まって道を譲ろう、など、
子供の頃に教わった社会的ルールがある。
それらは教わったものであるけど、
自分自身の価値観というのは、家庭環境や学校での教えなどによって、いつのまにか自然と決められた自分だけのルール。
そして人はその独自のルールに沿って生きている。
「●●の場合は▲▲だ。」という具合に。
私たちは自分の価値観を認めたい
他人と価値観が違うことがあった場合、
「あんなことあり得ないよねー」
「普通そーゆーことしないよね」
「あの人ちょっと変かも」
などと思ってしまいがちだし、友人に話したりもする。
友人は自分と似たような価値観を持っている人が多いので、
その友人も
「そうだよね。」
「変だよね。」
などと反応してくれて、
二人で同じ価値観だとわかり安心する流れになる。
友人に話すことで、
「自分の価値観は間違ってなかった!」
「良かった、安心した。」
「あの人の方が変だよね。」
と自分の価値観は正しいのだ、と確認作業をしているのだ。
自分に関係することだけに口を出す
自分と価値観が違う、と思っても口出しする必要はないし、友人に確認する必要もない。
確認するってことは、自分が不安だからそうしたくなる。
相手が間違っていて自分の価値観の方が正しいと確認することで、自分を支えていることになるのだ。
だけど、相手と関わっていくうえで、私は、自分が仕事上で不都合だったり、不快になることのみに口を出すようにしている。
価値観以外のこともわかる
相手が正しいと信じていること、常識だと思っていることに口をはさむのは勇気がいる。
なぜ勇気がいるのか?
- 相手が気を悪くしてしまう
- ケンカを売っていると勘違いされる
- 言ったことで関係が悪くなりそう
など、ネガティブなことを連想してしまうから。
けど我慢すると自分にストレスがたまる。
一番大切なのは自分なので、ここは勇気を出して発言したいものだ。
もし、
- 相手が気を悪くしてしまったり
- ケンカを売られたと思ったり
- 関係が悪くなったのだとしたら
その相手はネガティブさんなのだと思えばいい。
素直な人であればちゃんと聞いてくれるはずだから。
相手の意見を素直に聞いて考えてくれる人は、相手の価値観を認めてくれる人である。
お互いに、自分にとって都合が悪いことを言い合えて、それを素直に聞いて折り合いをつけられる関係だとストレスが減る。
「絶対に自分の方が正しいのだ!」と言い張る人には意見しない。
話してもムダだから。
そんな時は、この人の価値観はそうなんだね~と思うだけ。