思ったこと

ハロウィンは怖いお祭り!?

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先週末は、渋谷や池袋では仮装した人たちが街に押し寄せたとか。

 

数年間に都心ではじまり、今年は日本の各地でおこなわれるようになってしまった。

 

放送業界では、ハロウィーンと伸ばすように言われているようだけど、世間ではハロウィンが浸透している。

 

業界で使われている言葉じゃない呼び名が圧倒的に浸透していることからも、すごい勢いで広まっていることがうかがえる。

 

なんと、昨年も今年もバレンタインの経済効果を超えている。

 

そもそもハロウィンとはなんなのか?

 

知らずに参加している人の方がおおいんじゃないのかな・・・。

 

保育園でも、今日は仮装してくるように。

 

とイベントとして取り組んでいる園がある。

 

子供の頃からハロウィンに参加すると、お正月のように当たり前のものとして浸透していきそう・・・。

 

ハロウィンってどんなお祭り?

 

日本でのハロウィンとは、非日常の自分に変身することができるイベントなのかもしれない。

 

昨年は電車に乗った時、目の前にゾンビのメイク&仮装をした女性が座っていて、心臓に悪い経験をした。

 

せめて、現地に着いてからメイクなどをしてもらいたいものだと思った。

 

今年は顔面血まみれメイクをした人を商店街で見かけた。

 

たしかに、コスプレは楽しい。

 

私は以前、ダンスなどをやっていた関係で、イベントやステージで踊ったりしていたこともあって、ゾンビメイクをして踊ったこともあった。

 

楽屋で一緒にメイクをしていた仲間たちは、「楽しい!楽しい!」と生き生きしていた。

 

だけど、それはステージに必要だからであって、街に繰り出すということはしたことはなかった。

 

ハロウィンのルーツ

 

ハロウィンの起源はケルト文化にある。

 

古代ケルト人は太陰暦を使っていた。

 

彼らの暮らすアイルランドや大ブリテン島は緯度が高い関係から、彼らは季節を冬と夏の2つにわけていた。

 

古代ケルト人の一年のスタートは11月1日、つまりその日はお正月、10月31日は大晦日だった。

 

夏が終わり冬へと季節がかわりはじめることから、夏の終わりを祝っていた。

 

それはサムハインというお祭りだった。

 

夏が終わり冬がやってくる、つまり日照時間が短くなることは、古代人にとっては暗い時期を迎えることを意味していた。

 

現代人は電気がある生活が当たり前になっているから、古代人にとって太陽がどれだけ意味がある存在なのかピンとこないかもしれないけど、日本や日本以外にも太陽神話があるし、古代人にとって太陽はとってもとっても大切な存在だった(今でもだけど)。

 

古ケルト人たちは、冬がやってきて日が短くなるかわりに新しい火を自分たちの家の暖炉に灯した。

 

また、太陽を活気づけようと『儀式』や『生贄』をおこなった

 

この時期には、人間界と自然界の境がなくなり、亡くなった人や先祖たちと交信ができると信じられていた。

 

また、死者の霊たちは、家族の元を訪れると信じられていたため、家族は彼らのために食事や飲み物を用意した。

 

仮装をしたのは、善い霊も悪い霊も地をさまようことになるためで、悪い霊からいたずら(悪さ)をされないように自分も仲間ですよ、と思わせるため。

 

ランタン(かぼちゃの提灯、本来はカブだった。)などを灯すのは、祖先が家族の住む家に辿りつくため、迷子にならないためと悪い霊を寄せつけないため。

 

また、このお祭りでは、羽目を外すことも良しとされていたので、お酒に酔って騒ぐこともできた。

 

アイルランドからアメリカに移民した人々によってサムハインも海を渡った。

 

その後、カトリックにあったAll Hallows Dayという祝祭から、Hallow’s(神聖な) Eve(前夜)と呼ばれていたものがHalloweenになった。

 

だからハロウィンではなくてハロウィーンだとメディアでは発音する。

 

ドルイド

 

先祖や善き霊が遊びにくるのはうれしいことだけど、悪い霊まで自由自在に遊びにくるって歓迎したくないな、と思ってしまう。

 

ケルトには、ドルイド僧という太陽神を崇拝するケルト人たちにとって神聖な存在がいた。

 

ケルト社会にとって大変重要な人物であり特権階級者であった。

 

首狩りや人身御供をおこなったともいわれている。

 

ハロウィンの起源は、このドルイドがおこなっていた生贄の儀式だともいわれている。

 

ハロウィンには、このドルイドもやって来るってことだ(@@;)

 

そして、現代、ハロウィンに参加するということは、この儀式を担う手助けをしているってことになるわけだ(@_@;)

 

まとめ

 

ハロウィンは古代ケルトのサムハンというお祭りが起源。

 

日本でも流行り出したのは、コスプレをして非日常を体感できるからだと思われる。

 

サムハンのお祭りでも、羽目を外しても良いとされていたので、日本では、その精神だけが受け継がれているように見える。

 

日本人はコスプレ好きなのか、リオオリンピックの閉会式では阿倍さんがマリオになり、ハロウィンでは小池都知事がリボンの騎士のサファイアに。

 

小池都知事、しっかりと剣もお持ちで完璧なコスプレ。

 

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 出典:ORICONSTYLE

 

このコスプレはアマゾンで買われたのだろうか?

 

剣はメイソンリーシンボリクソードというもののようだ。

 

このいきおいだと、来年もさらに盛り上がるのかな・・・。

 

ちなみに、アンチハロウィン派もいて、あるカフェでは、コスプレしていない人にチーズケーキをプレゼントしていたとか。

 

盛り上がると同時にアンチな人も増えてきそうだ。

 

今朝の渋谷の様子をニュースで見たところ、駅周辺はゴミ処理がされていたけど、ちょっと離れた住宅地では道路にゴミが散乱していて悪魔が好みそうな街になっていた。

 

クリスマスやバレンタインとちがって、仮装して街を徘徊するイベントだし快く思わない人がいてもおかしくないし、ハロウィンのルーツそのものを快く思わない人達もいる。好みが分かれるイベントである。

 

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