私は何度もケガを繰り返したり、病を抱えて手術をすることもあった。
特にケガが多くて懲り懲りしている。
最近になってやっとわかったことだけど、ケガや病は本人が気が付くまで繰り返されることがある。
自分が病気になったことで気がつかなければ他人から学ぶ。
他人は自分の鏡だから。
病室で出会った人
以前、入院していたとき、同室にガンの患者さんがいて、今回で3回目のガン治療だと言っていた。彼女は40歳くらいだったと思う。
乳がんで温存治療をして、その後再発したため全摘をした。
そして今回は、脳へ転移したとのこと。
ガンになって、
「何か生活習慣とか変えたのですか?」
と尋ねたところ、
「最初は何も変えなかった」と。
全摘後にビールはやめたと言っていた。
そして目の前にいた彼女は髪の毛を金髪に染めていた。
病気を切っかけに、食べ物や生活習慣に気を使うようになる人は多い。
それでも、最初に診断された時点では、治療だけで終わって、食べ物や生活習慣を変えようとする人は少ないのかもしれない。
ガンの治療をされている有名人や一般人でも(TVで取り上げられたり本を出版された方などでも)、お肉を食べに行ったり、お酒を飲んだりと今までと変わらない生活習慣をされているのを見かけるから。
外科的治療や抗がん剤治療が終わったからと言って、今までと同じ生活習慣をつづけると再発する可能性もある。
そして生活習慣には、考え方や性格も含まれる。
自分にとって1番大切なものはなにか考える
以前、ガン患者の講演会へ参加したときに、
「ガンだと診断されたら今の職場をやめなさい。」
とアドバイスされていた方がいた。
私は、
<仕事辞めちゃうとお金にも困るだろうし、
お休みしてまた復帰した方が
将来の心配もなくていいのでは?>
と思っていたら、
「病気になったら環境をかえること。」
と仰っていた。
職場は1日の大半を過ごすから変えた方がいいと。
お金なんてどうにでもなるとも言っていた。
この方は、若い時にガンになり、私がお会いした時は70歳くらいだったと思うけど、今思うと、その方は宇宙の仕組みをご存知だったのではないかと思う。
お金なんてどうにでもなる。
そうなんだよね。
お金なんてどうにでもなる。
私は、仕事辞めちゃうと生活するためのお金が心配なんじゃないの?
と思ったけど、その考え方だと、自分の身体よりお金のことを1番大切に思ってしまっていることになる。
自分の身体は自分にとって1番大切ではないのだ。
病気やケガは身体からのサイン
身体は常に勝手に私たちの身体を健康状態へ導いてくれている。
けど、私たちが自分の身体をないがしろにすると、健康状態へ導くプロセスの中で支障が出てくる。
それは病気だったりケガだったりする。
身体はサインをおくっているのだ。
だからケガや病気になったときに、病院で治してもらう以外にも、自分で一度立ち止まって自問自答する。
ガンになったら食事を変えて、添加物を摂らないようにとか、なるべく農薬がない食べ物を選ぶとか。喫煙していたら禁煙するとか。
上述した金髪の彼女は、髪を染めることで心地良かったのかもしれない。
染めることで身体へ負担を与えることより、オシャレして気分を良くしたかったのかもしれない。
それか、髪を染めることが内蔵へ負担をかけてしまう。
ということを知らなかっただけなのかもしれない。
病院で治療してもらうのは表面的なことだけだし、今までの習慣がその病をつくったのだから、そのまま同じ習慣をつづけていると、また同じことを繰り返す可能性も高い。
私も気が付くまで長い年月がかかった。
気が付かないと繰り返される可能性があるということを。
世間体や自分ルールから抜け出す
環境を変える大切さをお話しくださったその女性は、お掃除も止めたと言っていた。
「ほこりが転がっていても病気になんてならないから。」
「ガンになるまでは、キレイにしなきゃと思ってせっせとお掃除をしていた。」と。
世間的にも掃除をすることは良い印象があるけど、体調が悪い時や眠くて仕方がない時など、ムリに掃除する必要はないってこと。
世間体で掃除している人もいるかもしれないけど、誰か来たときに、キレイにしていない、と思われるのがイヤだから、みっともないから、との理由で。
そう思うのは心に不安があるから。
不安がなければ、もし「あなたの家って掃除していないみたいで汚いわね!」と言われても、平気なのだ。
人によっては、掃除するのは当たり前だから、どんなに疲れていても手抜きをしない人もいるかもしれない。
自分が勝手に作ったルールで動いているタイプの人は、ルールから外れる自分が許せない。
これも不安があるから。
ルールを保っていることで自分を維持している。
自分が決めたルールを破ってもクレームを言ってくる人はいないのに。
病気をすると気が付くことがたくさんある。それは人生にとって大切なこと。
だから本人が気がつくまで病が繰り返されることがある。