アメリカの第45回大統領がドナルド・トランプ氏に決まった。
この選挙戦を見ていて経済にも政治にもくわしくもない私が思ったことを2つ。
トランプ対ヒラリー
投票がおこなわれている頃、オフィスで同僚がこの大統領選の話題をふってきた。
私が、
「当選するのはトランプだよね。」
というと、二人とも驚いていて、どちらかというとヒラリーの方がふさわしいし大統領になるべきだし、アメリカ国民も賢い人はヒラリーに投票するはずだと主張した。
しかし、トランプ優勢だと情報が流れると、
「アメリカ国民はどうしちゃったんだろう?」
と言いはじめ、同僚の一人はアメリカ育ちなこともあり、私よりも関心が高いし情報もたくさん読んでいたようだったので、今回、メディアに左右されそうもない物事を真っ当に見る事ができるような大卒の女性たちがトランプに投票していたことに驚いたと言い、おかしい、考えられないとういうような表情を浮かべていた。
同僚はいつもめちゃくちゃな報道をするFOXでさえトランプのことを悪く扱っていた、それなのにおかしい。
と言っていたけど、それは逆で、真っ当な目をもつからこそ、メディアの偏りのある報道の仕方に違和感をもったこともあり、トランプへ投票したのではないだろうか。
時代の流れ
トランプが新大統領に決まり日本のメディアでは、まさかと驚きの声が多いけど、逆にそのことに驚いた。
時代は極右だし、アメリカもその流れになることはわかっていたはず。
今回、信じられないと驚いた人と驚かなかった人との二極化が激しかったように思う。
時代の流れを見れているかいないかは今回の大統領選にかぎったことでなく、自分にもふりかかってくることなので、真っ当な目で物事を見られるようになりたいものだ。
ヒラリーが残した遺産
同僚の一人は、世界が極右に流れているからこそ、ヒラリーが当選しなければいけないと主張してきた。
だけど、トランプは受諾演説でこのように述べていた。
ヒラリーが米国外交責任者に就任する以前の2009年には過激派組織ISは地図にさえなく、リビアは安定しており、エジプトも平和だった。
そして現在は、リビアは破壊され、イラクは混乱し、イランは核兵器開発をしつつある。
シリアは内戦に巻き込まれ難民が西側へ移動することで西側諸国を脅かしている。
多くの命が失われ、状況は悪化している。
これらは、ヒラリーが残した遺産である。
トランプの妻メラニア
アメリカ初の女性大統領誕生か!
と騒がれてもいたわけだけど、大卒の女性たちがトランプへ投票したことに驚いていた同僚は、女性は女性に対して厳しいからかな、、、と言っていた。
私が思うに、敵ではなくて、客観的に判断したからではないかと。
今回、女性×男性だったこともあったからか、女性の立場として眺めることもあった。
最近、日本でも都知事が女性、民進党の代表が女性となり、ヒラリーをはじめたくましい女性たちを見慣れていたためか、トランプの奥様メラニアが対照的すぎて目が向いた。
モデルさんなので、競争にもまれてきたとは思うけど、夫を見守る保守的な妻に見えてほほえましかった。
こんなスピーチをしたいとミシェル・オバマの過去のスピーチの一節を夫のスタッフへ渡し、仕上がってきた原稿をそのまま聴衆の前で披露したけど、日頃見かける政治家の女性たちより、メラニアの方が魅力的に見えた。
大統領などの地位よりも、一人の男の妻の方がいいな~と思った。
ファーストレディは話題にされるものだけど、今回は奥様についてはあまりとりあげられていない。
ちょっときつめに見える美人で人目を惹くのに、威圧感がなくさりげなく夫の側にいる姿が、今までのファーストレディたちとちがうなと今のところそんな印象をもっている。
トランプの最初の妻イヴァナ・トランプは、メラニアではファーストレディはつとまらないと批判をしているようだ。
イヴァナもメラニアと同じく元ファッションモデルだけど、写真を見ただけで威圧感がある女性でメラニアとは対照的。
最後に
今回のアメリカ大統領選挙では二極化が激しかった。
メディアでも私の周囲でも、まさかトランプが当選するだなんて想像もしていなかったという声が多かった。
うちの高齢の母でさえ当初から「トランプでしょ」と言っていたというのに。
これからますます二極化が激しくなりそうだ。。。