思ったこと

311被災者じゃないけど人生に影響を受けた出来事だった

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出典:pixbay

 

昨日は、東日本大震災から6年目でしたね。

 

6年間、私は何をやっていたのだろう?

 

将来や自分の人生のことを考えて
毎日、一生懸命生きてきたはずなのに、
一歩も前に進んでいない。

 

311から受けた影響と将来設計

 

2011年3月11日、
私は以前の職場でデスクワークをしていました。

 

都心で働くのはこりごりだったので
都心とは真逆の方向へ通勤できる職場を選びました。

 

通勤ラッシュに耐えられなくなり、
勤務する職場の周辺もビルばかりで
人混みと人工的な空間で働くのがイヤになったので。

 

それと、病にかかり手術をしたこともあって
人混みを避けて、ゆったりとした職場環境で
働きたいと思ったのも理由の一つです。

 

その頃、仕事以外ではボランティアにプライベートの
すべてを費やしていたこともあって、
震災があったことでより熱中するようになりました。

 

ボランティア活動で貯金が底をつく

 

頭がおかしくなったのでは?
と思うくらい取り組んでいたのです。

 

いつなにが起こるかわからない。
その時にやりたいことをやろう?

 

などと思い、仲間たちと取り組んでいるうちに
気がつけば、貯金も底をついていました。

 

活動のための交通費だけで、
月に6万円も使うことがありました。

 

1日に、都内の3ヶ所、4ヶ所を移動するだけで
交通費もばかにならないのです。

 

仲間たちと、

 

「私たちって売れない芸人さんみたいだね。」

 

と笑いながら言い合ったりしていました。

 

イベントなどにも出演していたのですが、
ギャラも出ないし、交通費は自分持ちだったので、
売れない芸人さんより悲惨だったと思います。

 

私は貯金もなくなったので
活動から離れる間際には
昼食やお茶をするお金もなくて
マックで100円程度のドリンクを
仲間にご馳走してもらったことも。

 

震災が起きてからは、
仲間たちが福島の方に力を入れるようになり、
現地入りするようになったこともあって
私はついていけないと思い、
脱会を選びました。

 

現地へ参加は出来ないけど、
東京でできる範囲での参加は続けましたが
色々な出来事が重なって
今は脱会しました。

 

ボランティア活動をするには
参加しても自分の生活に支障が出ない
範囲ですべきものであって、
私のように貯金をはたいてまでも
するものではないことは
当然わかっていたつもりです。

 

だけど、そんな常識までもが
飛んでしまっていたのです。

 

私は被災者ではありませんが、
受けた影響は大きかったです。

 

3月11日が誕生日

 

昨日、久米宏さんのラジオ番組を
聞いていて、はじめて知ったことがありました。

 

昨日は東日本大震災について取り上げていたのですが、
3月11日が誕生日の人達からのコメントによると、
震災後から、誕生日に素直に祝うことが出来なくった。
というのです。

 

この方たちも、
実際に被害にあわれてはいませんが
自分の誕生日が素直に祝えなくなるほど
ダメージを受けてしまわれたのです。

 

 

失礼なメディア関係者

 

久米さんの番組は興味深かったですが、
これは失礼じゃない?
って番組もありました。

311が近くなると
メディアではそのときの状況や
被災者の方々を取り上げますが、
相変わらず失礼だと思うことがあります。

 

先日も、両親と姉を失った中学生の男の子に
とても失礼なインタビューをしているシーンがありました。

 

はっきりとは覚えていませんが、
人生でなにが辛かった?
というようなことをインタビューしていたのです。

 

男子生徒は無言でした。

 

しばらくの間があって
インタビューした男性が
話をつづけましたが。。。

 

311から数年間にわたって
追っかけ取材をしているのに
よくもそんな失礼な言葉が口から出るものなのか
不思議でなりませんでした。

 

相手の辛さや悲しいがわからないのでしょうね。

 

これは、メディア関係者に限ったことではなくて
一般人にもこのような方がいます。

 

他人のつらいこと、苦しかったことなどを
ほじくり返すような無神経な人がいるのです。

 

フツウの食べ物などの会話をしているのに、
男友達の話しをしてくる人。

 

「あ、そういえば、、、○○さんとは今も連絡とってるの?」

 

とか聞いてくる女性っているんですよね。

 

「その話、去年したよね。
一緒に食事をしたけど
その後音信普通になってそれっきりだって。」

 

「あ、そうなんだ。。。」

 

と納得するんです。

 

手術をする、手術をしたのでメールの返信が遅れたと
メールすると、

 

大変だったね。
お大事にね。

 

と心遣いのある言葉のあとに

 

子宮はとったのかな。。。

 

とひとり言のような一文があったりね。

 

あーこの人、本当に心配してない。

 

ってバレバレなんですよね。

 

このような人とは友人関係をキープすることは
難しいし、今後お付き合いをする中で
もっと酷い目に合う事件が起きて来る可能性が大なので
疎遠になるようにします。

 

以前、別の病気で入院していたとき、
同室のがん患者の方で
親切で明るい彼女が、
友人には入院していることは伝えていないと言っていました。

 

その理由は、最初の手術のときに
「絶対に誰にも言わないで」
と言ったのに、他の友人たち全員に知れ渡ってしまったからだそうです。

 

辛い経験や悲しい経験は人を成長させる

 

相手のことを本当に心配しているのなら
自分の胸に秘めて沈黙するものです。

 

話してしまう人は
心に不安があるので、怖くて沈黙できないんです。

 

怖いから他人に話して楽になりたいんです。

 

震災や病で辛い経験をした人は
沈黙できるようになります。

 

辛い経験をした分、
人間として成長しているのだと
ポジティブにとらえることで
辛さや悲しみを乗り越えることもできます。

 

今の職場を選んだ理由

 

今の職場を選んだ理由の一つに
311の影響もあります。

 

震災が起きても
徒歩で帰宅できるから。

 

以前は、通勤時間がかかってもいいので
郊外に憧れのマイホームをもつ人が多かったですよね。

 

だけど、今は逆の流れのようです。

 

特に若者は
職場の近くに住む人が多いようです。

 

都心の1ルームで
トイレと部屋の間に壁がない住まいが登場して
実際に住んでいる人がいることには驚きますが。

 

それでも、通勤時間が長く充実した住まいより
狭くても職場に近い住まいの方がいいのでしょうね。

 

私も、さすがにトイレには仕切りがほしいですが、
通勤時間が長いのはもうイヤですね。

 

最近は、在宅勤務を導入する企業も増えているし
自宅で仕事が出来るのなら、地震があったときも
帰宅困難者にならなくてすみます。

 

 

最後に

 

私のような、
実際に311の被害に直面していない者でも、
影響を受けました。

 

被害に直面された方々については
軽々しく痛みがわかります
なんて言えません。

 

世界中から、あんに義援金も集まったのに、
まだまだ大変な状況の方がいらっしゃる現実に
納得もいかないです。

 

私は毎日必死に生きて来たつもりだけど
貯金はまだふりだしだし、
まだまだスタート地点にいます。

 

この震災を機に、結婚したカップルもいましたが、
離婚した夫婦が多かったようです。

 

震災によって二人の価値観が引き裂かれた
夫婦が多かったようで。

 

人間は一人ではなくて
助けあって生きる動物だと思っているので
結婚はしたいですね

 

これから先の6年後はまったく
別の人生を歩んでいることを胸に
毎日を生きていきたいと思っています。