出典:pixbay
先日、9歳の女の子が命を奪われる痛ましい事件がありました。
このようなニュースを見る度に、
大人達の身勝手な行動で、子供達が被害に合うなんて
どうにかならないものかと胸が痛みます。
また、容疑者が逮捕されると、
決まって自宅に子供が被写体の
動画や写真を所持していた報道が流れます。
痛ましい事件が起こると、
「暴力的な映画などの媒体の影響だ。」
という意見が出たり、
「媒体は関係ない。
実際に行動をおこした本人に問題があるのだから。」
という意見とに分かれます。
私も以前は、後者の意見でしたが、
今は前者の意見もありだと思っています。
なぜなら、私達はミラーニューロンの影響を受けているからです。
ミラーニューロンが私たちに与える影響
ミラーニューロンとは神経細胞のことです。
私達はミラーニューロンから
良くも悪くも常に影響を受けているのです。
ミラーニューロンを有効活用すると人生が変わる
成功したければ、
既に成功している人たちと行動を共にしなさい。
などと言いますが、
これもミラーニューロンの影響を利用して成功する方法です。
なので、
ミラーニューロンは有効活用もできるし、その逆もありです。
映画館でヤ○ザ映画を見ると、
なぜか自分もその主人公になったような
気がして映画館から出てくると歩き方まで変わる人がいます。
友人が悲しい話をしていると
自分まで悲しくなることがあります。
身近な人が病気になって苦しんでいると、
自分は病気じゃないのに落ち込んでしまうときもあります。
これらもミラーニューロンです。
目に映る相手の言動を
脳の中で真似をしてしまうのです。
これはわざとではなくて
真似してしまうものだと言われています。
だから、
- 成功したければ成功者とつるむ。
- 結婚したければ、結婚して幸せそうなカップルとつるむ。
- お金持ちになりたければ、お金持ちとつるむ。
- 健康になりたければ健康な人とつるむ。
などと引き寄せの法則や成功法則で
そのように言われていることがわかります。
ミラーニューロンを有効活用して夢を手にいれることも可能です。
人間は感情で動く生き物
上述しましたが、
映像がミラーニューロンに与える影響は大きいです。
というのも、人間は感情で動くので。
人間は知能が発達しているので、
論理的に行動するのものだと思いがちですが、
実は感情なんですよね。
感情で行動したことを正当化するために
論理を後付しているだけなのです。
めちゃくちゃ単純な例なんですが、
上司が部下を採用するときに、
自分好みの人を採用するケースは多いものです。
会社のために、履歴書を見て、面接をして
しっかりと優秀な人材を採用したと言いますが、
それは後付の正当化するための論理です。
女性好きなら女性を積極的に採用するし、
女性にはこの業務は任せられないと思う
上司なら男性を選びます。
そして、その人を選んだ理由を述べます。
だけどそこには、性別は出てきません。
性別は語らず、
いかにその人材は採用すべき優秀な人間なのか
を論理的に語ります。
第三者から見ると、
みえみえでバレますけどね。
このように、私達は、
自分でしっかりした考えを
もって生きているので、
感情に振り回されないと思っていても、
完全に振り回されているものです。
ミラーニューロンは感情の影響をもろに受けるので、
日々、どのようなものを見聞きするかはとても大切なわけです。
映画がミラーニューロンに与える影響
私は映画が好きなこともあって、
色んなジャンルの作品を見ていた時期がありました。
TUTAYAから何本も借りてきて、
1日に連続で戦争映画を見ても平気でした。
なので、映画『アバター』を観た時も
「キレイー」と思ったのですが、
友人の一人が「戦闘シーンがなければいい映画だった。」
とつぶやいたのを聞いてあまりピンとこなかったのです。
その後、忙しくて
映画を観る時間もなくなり、
久しぶりに映画を観たら、
とてもショックで身体に悪い、と思ったのです。
映画のタイトルは忘れましたが、
悪者が攻めてきて逃げまくったり戦うシーンがある映画でした。
寝込んでしまうまではいきませんでしたが、
かなりのダメージを受けてしまいました。
と同時に、今までよく平気で観てたな、
と思ったくらいでした。
また、私自身のことではありませんが、
知人から
「映画が始まってすぐに、
ミラーニューロンに悪そうな内容だと思ったので、
一緒に見ていた友人たちと映画館を出てしまった。」
という話を聞いたことがあります。
ただ眼に映っているだけなのですが、
ミラーニューロンにしっかりと記憶され
私たちの人生に影響を与える力を持っているのです。
特に映画は感情を揺さぶります。
小説や漫画などよりも映画は
映像と音響もついてくるため感情移入しやすいのです。
そのような経験もあって、
どんなに残酷な映画を観たとしても、
犯罪を起こすのは本人であって、
映画などの媒体が与える影響はまったくない、
とは言い切れないと思うようになったのです。
刺激が強いほど、ミラーニューロンに与える影響は大です。
まとめ
性的な幼児虐待や犯罪の報道で
容疑者が所有していた子供の画像や
映像が見つかったということが多いので
ミラーニューロンの影響とあわせて書きました。
犯罪を起こすのは、もちろん本人の責任です。
ですが、映像や画像からの影響がない
とは言い切れないと思います。
そこにはミラーニューロンの作用があるからです。
ミラーニューロンは有効活用すれば
夢や目標を達成することも出来るし、
悪い方に利用すれば人を堕落させることも出来ます。
PS.
ミラーニューロンはアスペルガーとも関係があります。
後日書きたいと思います。