やっと西野さんの著書
『魔法のコンパス』を読みました。
遅いですよね(^^;)
今でも大人気のようで図書館ではかなりの予約待ちです。
あ、amazonでは手に入ります。
『魔法のコンパス』と近未来
とても読みやすかったのと
「なるほど、なるほど。」
と思うところが多かったので、
1、2時間で読んでしまいました。
正直、西野さんのことはちゃんと知らなくて、
ごめんなさい。
あ、キンコンは知ってました。
2人組のお笑い芸人だと
以前から知っていたのですが、
なぜか梶原さんしか印象になくて、
もう一人いるな、くらいにしか思っていなかったのです。
梶原さんの印象が強すぎるからでしょうか
本来ならイケメンの方が目に入るのに、
キンコンは逆でした。
『魔法のコンパス』を読んだきっかけ
知人達がSNSで『魔法のコンパス』や
西野さんの絵本『えんとつ町のプペル』や
西野さんのブログをイイネしてたり
コメントしていたのを見て
西野さんの存在をちゃんと知りました。
だけど、その時点では、
まったく読む気がなくて。
読む気になったのは、
知人たちが拡散していた
西野さんのブログを読んだことと、
やけに絶賛していたから、でした。
ブログを読んだ時、
自分の意見をしっかりとお持ちで
責任を持って発信されているな、
と思ったことや、
発想や着眼点が斬新なところに目がとまりました。
それから、
『えんとつ町のプレル』の絵本を見たのですが、
すごい!素敵!こんな才能をお持ちだったの!
と西野さんの才能を垣間見ました。
また、ブログ書いている人達が
西野さんを招いてイベントをしている
のを見て、「ん?どーゆーこと?」
と思ったり。
そんな流れから、
『魔法のコンパス』を読んでみようと思ったのです。
この本を読んで、
キンコンをTVで見なくなった理由を知りました。
冒頭でいきなり大先輩の
ナイナイの岡村さんへの意見が出てきて
びっくり。
岡村さんから
「芸人は皆やってるんやから、
お前もやれよ」引用:『魔法のコンパス』
と言われていて、西野さんのいう芸人と
岡村さんの芸人の定義がちがうと書かれています。
芸人の定義を通りこして、
二極化だと思います。
岡村さんは今までの社会に生きている人
西野さんは新しい時代を生きている人。
この現象は、一般人にも当てはまります。
数年前から『社畜』
という言葉を見かけるようになりました。
『社畜』とは、
会社と家畜から一文字づつとった造語で、
会社に勤めて家畜のように働く人たちのことを指しています。
社畜とは、的を得た表現で、
上手いこと名付けたな、と思います。
というのも、
資本主義が生まれた背景からの
流れを感じるからです。
そして、今、
社畜から脱出する人たちが
増えつづけています。
今後、益々
社畜の人と、脱する人の
二極化が激しくなると思っています。
資本主義が生まれた歴史と『社畜』
簡単に、資本主義が生まれた歴史
を書いておこうと思います。
学校や、経済を学んだ人は知っているとは思いますが。
資本主義とは、
土地や会社を所有する資本家と
労働することで賃金を受け取る労働者の関係により
サービスや物を生産することです。
貨幣の流通や他の国々との貿易が盛んになり、
ヨーロッパでは、毛織物などを輸出していたため、
もっとたくさんの羊を飼育することにしました。
そのため、農民から農地を奪い
その土地を囲い込み羊の飼育をおこないました。
その時、農地を失った農民たちが都市へ流入して
工場で働く労働者になったのでした。
そして、今、
『社畜』を脱出する労働者が増えているわけです。
脱出者の先輩が西野さんてわけです。
『社畜』と『脱サラ』の違い
『社畜』って会社をやめることだから、
一昔流行った『脱サラ』と一緒じゃないの?
と思ってしまいそうですが、意味合いが違います。
『脱サラ』はサラリーマンを辞めて
独立して起業したり仕事をすることを意味します。
『社畜』も会社を辞めて
独立して起業したり、フリーランスの
仕事をすることを意味します。
だけど、『社畜』には
奴隷解放のようなニュアンスを感じます。
一度、『社畜』を脱出した人は、
「この世の中にこんなにも楽しい
生き方があったなんて知らなかった!」
と胸を弾ませて語り、
「もう二度と『社畜』には戻らない!」
と力強く明るく語るその姿は、
解放された喜びで溢れているのです。
西野さんは『社畜』を脱出した側
西野さんは、『社畜』を脱出した側で、
岡村さんは、『社畜』に留まっている側
のように感じます。
西野さんが特に、
20代、アラサー世代に人気があるのは、
『社畜』を飛び出す世代、
飛び出したいと思っている世代
と関係がないとは言い切れないのでは、
と思うんですよね。
『社畜』から飛び出したい人たちにとって
西野さんは先を行く先輩ですから。
冒頭のはじめに、を読んだだけで、
「この先を読みたい!」
と思わせるところもさすがです。
何度もうなずいた『うなずきポイント』
まず、『魔法のコンパス』は
上下の余白が多くて、読みやすいです。
その理由は、
スマホの時代なので、
PCではなくスマホで原稿やブログを書いているそうです。
ひな壇と個の時代
「ひな壇」はテクノロジーに殺されるんじゃないかな?
これからは、個で成立する人が残っていくと思う。
引用:『魔法のコンパス』
と書かれています。
私もTVを見ていてひな壇には違和感を持っていました。
俳優さんたちは別として、
ひな壇にしか出演していない
タレントさんって職業がむなしいと思えてしまうのです。
本の中で、ひな壇がなくなる理由は
スマホ時代だから、と書かれています。
そして私もこれからは個の時代がくる、
もう来ているといった方がいいですが、
益々、個の時代になると思っています。
その他にも、すごい発想だな、
と思ったところがたくさんありました。
とにかく、先見の目がすごいのと
行動力があるのと
ご自分の考えをしっかりと持ち
発言して行動されているところが響きました。
タモリさんも登場するのですが、
個人的に、タモリさんの考えていることに
とても興味があるので、嬉しかったです。
まとめ
本の存在は昨年から知っていましたが、
ずっと興味が湧かなかったため、
手にとることが遅くなりました。
つづきを早くよみたくなるような
内容と文章なので、2、3時間もあれば
読了できます。
まだ読んだことがないなら、
読む価値ありの1冊です。
西野さんはこれからももっと
想像もしなかったことをされそうで
目が離せません。
絵本も素敵