昨日は母の日でした。
母の日といえば、
子供の頃に
カーネーションを贈る日、
とインプットされ、
亡くなった母親には
白いカーネーションを贈ることを
どこからともなく教わりました。
そして、母の日が嫌いな人もいます。
毒親を持つ子供にとっては、
母の日なんてなければいいのに、
と思う人がいるかもしれません。
また、世の中には母親の顔を知らない人もいます。
そのような子供達にとって
母の日は複雑な日となります。
母の日が近くなると、
テレビなどのメディアでは
母の日アピールが盛んになるし
街へ出かければお店は母の日の売り出しで
一色になります。
早く母の日が過ぎればいいのに、
母の日なんてなくなればいいのに、
と毎年そのように思う人がいても不思議ではありません。
でも、もし、母親がいなくても、
母親の顔を知らなくても、
毒親だったとしても、
母親に感謝する日だと思うようになりました。
その理由は、産んでくれたからです。
よく、
「産んでくれなんて頼んでいない!」
と言う人がいますが、
ずっと毎日が辛い人生なのでしょうか。
一度くらい笑ったことくらいあるはずです。
さらに付け加えると、
育ててくれたからです。
母親の顔を知らない人は、
実母ではなくて、
他の人が育ててくれたことになりますが、
私達人間は、一人では人間として成長することは出来ません。
お世話をしてくれる人がいないと
死んでしまいます。
幼少時代に他の動物に育てられると
人として生きていくことは出来ません。
誰かが育ててくれたから、
今、人として生きているわけです。
しかも、母親は10ヶ月もの間
お腹の中で育ててくれたわけです。
子供を授かったことが嬉しくなかった
母親もいると思いますが、
それでも産んでくれたということは
10ヶ月間、お腹で育ててくれたことになります。
物心ついてから、
母親に対して辛い想い出しかないとしても
産んで育ててくれたこと自体には感謝だと思うのです。
辛い想い出しかないのであれば、
母親のことを無理やり好きにならなくてもいいし、
母の日にプレゼントをしなくてもいいと思います。
確かに、毒親は辛いです。
けれど、今、人として暮らしているということは
産んで育ててくれたから、です。
そのことだけには感謝すべきだと思うのです。
私は、昨年の今頃、
静養中で母の日どころか、
逆にお世話してもらっていました。
今年は旅行をプレゼントしたいと
予定していましたが、出来ませんでした。
今年、私にできたことは、
スーパーでお刺身と
小さなケーキを買うことだけでした。
上の写真がそのケーキです。
ケーキショップを数件覗きましたが
どこも品切れでスーパーでやっと買うことが出来たのでした。
意外にも美味しくて、
母にも好評でした。
母も若くもないですし、
あと何回母の日を一緒に迎える事が出来るのか
もわかりません。
そして、今年の母の日は
祖母の命日でもありました。
母は仏壇に手を合わせて
「亡くなるまで、親不孝な娘でした。」
と語りかけていました。
母の場合は、親孝行したくても
出来なかった状況でしたが、
それでも悔やんでいるようです。
親孝行したくても
出来ないこともあるんです。
心の中でどれだけ感謝をしても
実際に行動できなかった
こと自体に悔いがあるようです。
私は来年こそは旅行をプレゼントする予定です。
私にとって母の日は
永遠に母に感謝する日です。
というのも、私には子どもがいないし、
これからも授かることがない(年齢的な理由で)ので、
母親になる日はやってこないからです。
母の日=母親に感謝する日なのです。
実際、子供がいても、
母の日をスルーされる母親もいるようです。
家族や友人たちの誕生日に
プレゼントを買ってお祝いの言葉を添えるのに、
自分の誕生日には誰からもおめでとう
すらも言われない。
いや、子を持つ親としては、
世間でこれだけ母の日アピールをしているのに
スルーされることの方が辛いかもしれません。
お子さんはまだ
自分が存在していることや
母親の存在価値を意識していない段階なのでしょうね。
子供はまだ未熟だと思って
私なら、子供からされるより、
親の方に意識を向けると思います。
ちょっと話がずれましたが。。
どんな母親だろうが、
今、私達が人として暮らしているということ自体、
出産してくれて、育ててくれたわけです。
母の日が嫌だな、と思ったら
自分が人として生きている
ことを当たり前だと思わないことです。
産んでくれて育ててくれた人がいたからこそ
今の自分があるのだと思うことです。
育ててくれた人は母親以外の場合もありますが、
産んでくれた人は、ただ一人、母親ですから。
そう思うようになると、
母の日は嫌いだ、と思わなくなります。
宇多田ヒカルさんも
母親に対して複雑な感情があったようですが、
出産後、心の変化があったと語っていました。
そして素敵な作品が生まれました。
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