男ウケするのは、生まれつきの美人ではなくて、雰囲気美人、遠目美人である。
特に日本ではそうだ。
なぜか生まれつきの本当の美形美人は男性ウケがよくない。
なぜ雰囲気に左右されるのか?
それは恋愛に限ったことではなく、社会全般に当てはまるといっても過言ではないくらいだ。
人は、真実を見ているつもりでも、雰囲気に流されるのである。
雰囲気に流される大衆
ほとんどの人達は真実を見極めることができない。
だから、流行が生まれるし、TVやwebなどの情報にも流されやすい。
だけど、自分はちゃんと真実を見ていると思って勘違いをしている。
多くの男性は、女性は外見より中身が大切で、性格のいい人がいいと言うが、、、言っている本人たちもウソだと感づいているとは思うけれど。
そして、彼らが言う外見とは、雰囲気である。
それを知ってか、女性たちはせっせと雰囲気作りに励んでいる。
ヘアスタイル、メイク、洋服、持ち物等々。
人物を知る手探り
また、人はまったくの初対面の相手に出会った時に、
「この人物はどういう人だろう?」
という好奇心を解き明かす対象が、仕事、肩書き、年齢、出身大学だったりすることが多い。
その人の性格やどんな思想を持っているのか、毎日どのようなことに関心を持ちながら生きているのか、などとはなかなか思わない。
前者の情報を仕入れてから、人物像を決めていく傾向がある。
そのような人は相手の職業などによって態度がコロコロと変わるものだ。
だから、私は初対面の人には、前者については語らないし、もし仕事の話になった時にも、自分がしている仕事の種類は言うけれども組織名は出さないし年齢も学歴も言わない。
そのような情報がなくても、目の前にいる人物をちゃんと見て会話をすれば、どのような人物なのかわかるはずだからである。
ブランディング
ブランディングとは、私達、購入者に対して、いかにして買ってもらうか、
購買動機を促すために用いられている戦略である。
アイドルもブランディングされているわけで、ファンは大人たちによって作り上げられたアイドルに熱を上げているのである。
けれども、まるで本人そのものだと錯覚してしまうのだ。
これと同じことがウェブでも起こっている。
ブランディングして作られたブログを見て、そのブログ主に憧れる人がいる。
セレブブランディングでブログを運用している人の記事は、ファーストクラスに乗ったとか、外国の一流ホテルに泊まったとか、有名なレストランで食事をした写真を掲載しても、カップラーメンを食べた夜とか、ドミトリーに泊まった写真などは掲載しない。
そうとも知らずに、一方的に憧れを抱いて、人によっては自分と比べて落ち込んだりしてしまう。
そんな必要はないのに。
雰囲気に流される理由
雰囲気に流されるのは感情的だからである。
感情的な人は雰囲気に流されやすい。
だけど、自分では外見に惑わされずにちゃんと中身を見ていると勘違いしている。
なぜ勘違いが起こるのかというと、潜在意識が感情でいっぱいだから。
そして潜在意識は無意識なので本人には自覚がない。
感情的な人は雰囲気に流される
潜在意識とは、過去から蓄積されたもので無意識状態である。
感情的な人は、初対面の人に出会った時、自分が今まで出会った人達のデータの印象からその人を判断してしまう。
そしてその印象はなかなか変わらない。
そのようなこともあり、男性は最初の頃の女性のイメージを持ち続ける。
それに妄想が重なる。
「この女性は優しいだろうな」などと自分の勝手な妄想を重ねるのだ。
人を好きなるのは無意識だから、無意識が選んだ恋に妄想がプラスされるとそれはなかなか崩れない。
だから女性は雰囲気作りにせっせと精を出すのだ。