引き寄せの法則や成功法則の本はたくさんありますが、どれも似たような内容の物が多いです。
それもそのはず、言いたいことや方法は一緒ですからね。
この手の本は数十年も前からあるので、私もたくさんの成功法則の本を読んできました。
その中で、ぜひ紹介した本があります。
萩本欽一さんの、
『ダメなときほど運はたまる だれでも運のいい人になれる50のヒント』です。
特に、落ち込んだ時や、自分はダメかも、と思ったときにピッタリです。
また、人間関係に悩んでいる人や、いじめられている人にもぜひ読んでいただきたい本です。
三つの運がある
この本は、その他の成功法則とは切り口がちがう角度からのヒントが50も紹介されています。
目からウロコなヒントもあるので、頭で理解しようとするとピンとこない場合もあるかと思いますが、実際に欽ちゃんが小学生からコメディアンになって成功するまでの出来事が時系列で綴られています。
そしてそこには、必ず『運』がセットになっています。
欽ちゃんは松下幸之助さんと同じく『運』にとても敏感です。
貧乏から這い上がった人が『運』をどうやって味方につけて成功したのか、を知ることができてヒントもあるのですから、引き寄せの法則や成功法則を読んでいる人には参考になります。
ページをめくると、まず最初に、目の前には三つの運があるとあります。
- 生まれながらの運
- だれかが持ってきてくれる運
- 努力した人の元へやってくる運
生まれながらの運をもっている人とはどのような人だと思いますか?
お金持ちの家に生まれた人や愛情たっぷりの両親の家に生まれた人だと思いがちですが、欽ちゃんはつらい環境や子育てに向かない親の元に生まれてきた人だと書いています。
このような人は生まれながらにラッキーな人だと。
ただし、現実を嘆いたり親をののしったり不平不満を言う度に運はだんだんと消えていくとのことです。
だれかが持ってきてくれる運はそのとおり、他人からはこばれてくる運のことです。
いじめられている人や人間関係で苦労している人は、人を見る目が育つので更に運がいいそうです。
努力した人の元へやってくる運もそのタイトルのとおりなのですが、コツがあるというのです。
これもこの本を読んで教えられたことです。
努力は隠れてしろというけれど、隠れているようだけど、だれか一人くらいには見てもらえるように努力するのだそうです。
恵まれない家庭に生まれ育ったり、いじめられたりなど、一般的にアンラッキーに見える人こそ『運』をもっているなんて、心から救われます。
1章~6章
そして、第6章にわけて運がよくなるヒントが紹介されています。
- 1章 向いていない場所に運がある
- 2章 ダメな人ほど運がたまる
- 3章 運に見放されない生き方
- 4章 運をつかむには言葉を磨け
- 5章 家族は運でバランスを保つ
- 6章 仕事も人生も「運」で生きてきた
子供や弟子の育て方
この本には、欽ちゃんファミリーの小堺一機さん、関根勤さん、はしのえみさん、柳葉敏郎さんたちのエピソードも登場します。
以前、テレビ番組で小堺さんと関根さんが欽ちゃんについて語っているのを見たときにも、欽ちゃんの感性ってすごいな、と思ったことがあったのですが、それは『運』の使い方だったのだと、この本を読んで納得しました。
小堺さんは極度のあがり症で、初めて番組に出たときに震えてめちゃくちゃになってしまったそうです。
小堺さんはこのとき欽ちゃんにかけられた言葉に感動したと言っていました。
「俺、あがる奴って好きだよ。」
と落ち込んでいた小堺さんへ声をかけたそうです。
この本を読んでわかったのですが、欽ちゃんは相手を見てその人に合った言葉をかけるんです。
だから、弟子を育てるのが上手なんですよね。
だけど、絶対に自分の育て方だとは言わず、本人が素晴らしかったからだと言うのも運の使い方が上手な欽ちゃんならではです。
若者が失敗したらただ怒鳴る大人や
「俺なんかもっと苦労したんだぞ。」
などと言う大人からは運は逃げていくし、若者からも運はもらえないとのこと。
多くの大人に読んでいただきたいと思いました。
また、子育てにも役立つ言葉の使い方も書かれているので子供を持つお母さんたちにも参考になる本です。
欽ちゃんは言葉に興味をもったのは母親のおかげだと書いています。
子供が意味を考えさせられる言葉をかける母親だったとのことです。
世間でよくきく、ポジティブな言葉や言霊とはまたちがった奥が深い言葉使いも勉強になります。
運に運をかさねると不運になる
この本には、ポジティブなことばかりでなくて、注意すべきことも紹介されています。
欽ちゃんは運に運を重ねると不運になると言います。どんなことなのかというと、欽ちゃんのエピソードで書かれているのですが、CM撮影をハワイでするついでに休暇もひっつけて遊びましょう。
という提案に、遊びの運と仕事の運のいいことを二つ重ねると悪い運がついてくるからと遊びは断りました。
得に得を重ねると、仕事がダメになったり、帰りの飛行機で事故になったりする、というのです。
家族の運が良すぎたときの方法
運は家族の中でバランスを保つので、誰か一人が運を一人占めすると、家族の誰かが不運になるそうです。
また運がいいときは家を建てないことだと書かれています。
家を建てたら不幸が起きた、とはよく聞きます。
先日も知人が、家を新築して家族の誰かが亡くなるといやなので、新築せずにいる。と話していました。
家族全員が運が良い場合の『運』の使い方も紹介されています。
それは、ペットを飼うことです。
だからといって、ペットショップへ行って、高価な猫や犬を買うのではありません。
シェルターにいて殺処分される予定の動物たちのように、かわいそうな動物を家族として迎え入れるのです。
これについては以前から知っていたことですが、知らない人も多いと思ったので書くことにしました。
というのも、先日、知人がペットの犬を亡くして淋しくてしょうがないというので、ペットショップで犬を買ってきたと聞いたこともあって。
鶴の恩返しではありませんが、命が危ないところを助けてくれて、家族として迎えられてかわいがられることになった動物は、家族を守ってくれるのです。
もし動物を飼えないのであれば、花を育てるのもありだそうです。
まとめ
引き寄せの法則や成功法則の本はたくさんありますが、この本は、ちがう角度から運のためかた、使い方を萩本欽一さんのエピソードとともに紹介されています。
とても参考になる貴重な本なので何度も繰り返し読みたくなる本です。
全部紹介したいのですが、すべて書くこともできないので、重要なポイントをまとめますと、運には三つある。
恵まれない家庭に生まれたり、いじめられる人は運の持ち主である。
だけど、嘆いたり不平不満を言ったり親のことを悪く言ったりすると運は逃げていきます。
運を上手にためて使うことが成功へのポイントです。
欽ちゃんのファンじゃなくても、自分はダメだと落ち込んでいる人や成功したい人、引き寄せの法則を使っているけどもっと上手に使いたい人にも参考になります。
私は欽ちゃんファンではなく、番組もあまり見たことがありませんでした(ごめんなさい)。
だけど、欽ちゃんの生き方や人との接し方はとても参考になります。
できれば弟子入りしたいくらいです。
欽ちゃんは手取り足取り教えるタイプの師匠でないので、いかに学ぶかが大切なんですよね。
それって一般人の私たちにもいえることで、学びや気づきは日常のそこらへんにころがっているのです。
だけど、人はなかなか気がつかないものです。
そんな気がつかない大切なことをこの本で学ぶことができます。
欽ちゃんってすごいな。
関連記事