婚活中だった知人R子は、結婚相手に求める条件がきっちりと決まっていた女性だった。
その中の一つは学歴。
絶対に大卒じゃないとイヤだと言っていた。
大卒にこだわる人もいるので、私は単純に、「そうなんだね。」と軽く受け止めていた。
ところがある日、彼女の話を聞いていたら矛盾することが。。。
結婚相手に求める学歴が矛盾していた
R:「自分と同じ大学出身者の人って結婚対象になる?」
私:「もちろんありだけど。」
R:「ほんとに???私は絶対にイヤ!」
と彼女は拒絶反応を起こした。
ちなみに私達は同じ大学だった。
それから数ヶ月後、
R:「知人が男性を紹介してくれたんだけど、その人、W大学の出身なんだよね。。。」
私:「自分と同じ大学出身者はイヤだと言ってたから、その大学なら私たちの大学より偏差値も高いし、いいんじゃないの?」
R:「W大学だから、レベルが高くてどうしよう。。。」
と急に弱気になったのだ。
けど、その男性と私達の大学はそれほど大きな差があるわけではなかった。
もちろんW大学の方が偏差値も高いし有名だけど。
私:「W大学で恐縮してるんでしょ。どこの大学ならいいの?」
R:「そうだよね・・・」
私は彼女の結婚したい男性の条件を聞いたときも、条件が厳しいな~と思ったけど、この時は「矛盾してる!」と思ってしまった。
だって、高卒はイヤで中卒なんて絶対にありえない、そして自分と同じ大学もイヤ、ついには、少し偏差値の高い大学は自分より頭が良くて気後れする。だなんて、いったいどこの大学出身者だったらいいのか?
「そんな男性いないよ。」
と思ったし彼女にもそう言った。
Rはコクリとうなずいた。
高学歴な男性と結婚するのをためらう女性たち
バブル時代には、結婚したい男性の条件に高学歴をあげる女性たちが多かった。
きっと彼女たちの中には、高学歴な男性と結婚することをためらうことなんてなかったのだと思う。
だけど、すべての女性が無条件に高学歴男性を求めているわけでもない。
一方で、結婚を考えている相手の男性が自分より高学歴な場合、結婚する前に悩む女性がいるのだ。
高学歴の男性との結婚に悩んだ女性
高卒の知人女性が、東大卒の男性と結婚したとき、「バカにされるんじゃないか?」と心配だったと話してくれたことがあった。
彼女の場合は、結婚後もバカにされるなんてとんでもなくて、とても大切にされていて幸せだと言っていた。
また他の年上の知人女性は青山短期大学を卒業して東大卒の男性と結婚したが、ご主人にアホ山大学出身だといじられてイヤだと言っていたことがあった。
彼女はお子さんもいて外から見ると幸せそうだったけど、ご自身は姑や小姑との問題を抱えているようでストレスもあるようだった。
バカにしない男性と結婚した女性は幸せで、バカにされている女性はストレスを抱えている、、、男性自身の言動からその人が生まれ育った家庭が見えてくるものだな、と思った。
だから、他人をバカにするような男性と結婚すると、結婚後もご主人の実家と上手くいかなかったりするのかもしれない。
だって、その男性はそのような環境で育ち、人をバカにするような人間になったわけだから。
高学歴な男性にバカにされるかも?と悩むのはなぜか
W大学卒の男性に気後れしてためらっていた知人女性Rも、彼女達と同じように悩んでいたのだと思う。
だけど、
『なぜ悩むのだろうか?』
それは、自分自身も他人を学歴で判断しているから。
そのことをRははっきりと示していた。
中卒なんてありえない、高卒はイヤ、自分と同じ出身大学なんてイヤ。
わぁー、めちゃくちゃジャッジしている。
よく、お相手に、自分はふさわしくない、と謙遜したり、卑下したり、恐れ多いなどと言う人がいるけど、お断りの社交辞令ならともかく、本当にそう思っていて、自分が小さく見えていたら、他人をジャッジしている証だ。
「高学歴の男性と結婚してバカにされたらどうしよう?」なんて思っているのも他人をジャッジしていてプライドが高くなっているから。
絶対に高学歴の男性としか結婚しない、と言い張る女性と同じでジャッジしているのである。
バカにされるかもしれないと思っている女性は、弱気に見えるし、絶対に高学歴だと言い張る女性は強気で自身満々に見えるけど、ジャッジするのは、怯えているし不安なんだ。
不安がなければバカにされるかもしれない、なんて感情は浮かばないし、学歴に執着もしないから。
学歴以外にもジャッジはある
ここでは、学歴について書いたけど、他の事にもあてはまる。
- 持家がなくてアパートや団地住まいをしているから気後れする
- 家族に問題を抱えていて結婚できないかもしれない
- こんな自分でも結婚してくれる人がいるのだろうか
- 家業を継がなければいけないから結婚は難しいかも
- 一人娘で婿養子が希望だけどそんな男性いるかな
- だから私は結婚できそうもない
などと、全部自分で勝手に決めている。
自分で自分のことをそう思うってことは、他人に対してもそのようにジャッジしているってこと。
ジャッジをやめる方法
毎日の日常生活で、他人をジャッジするクセをやめると自然とその回数が減ってくる。
ジャッジゼロを目指すなんてことはしなくていいので、ジャッジする回数を減らすことが大切。
そして最初の頃は、自分がコンプレックスだと思っていることについて、
「それがどうした?」
と思うと効果もある。
例えば、
団地に住んでいることをコンプレックスに思っているとしたら、
「団地住まいですが何か問題がありますか?」
「いいえ、まったくありませんけど。」
という具合に、自分に自問自答してみる。
すると、豪邸に住んでいる人に対しては、ステキなお住まいですね。
とは思っても、自分の団地住まいをコンプレックスに感じることがなくなる。
ジャッジをやめるとやってくるもの
自分自身が自分や他人をジャッジするのをやめたとき、豪邸に住んでいようと団地に住んでいようと、そんなことにこだわらない相手が現れてくる。
学歴を気にしない相手が現れてくる。
学歴を気にしない人は、相手のことを学歴で判断しないので、結婚後もバカにされることもない。