私は転職が多い方で、繋ぎのための短期間を除いても11社の職場で働いてきている。
不思議なことに、次はこんな会社で働きたい、などと思うと、希望通りの勤務先や条件などで働くことになるのだ。
世の中でいう『引き寄せの法則』なのかもしれないけれど、意識したことはなかった。
就職のコツ
振り返ると、希望の勤務地や条件で採用されている。
毎回願っているわけではなくて、次はこんなところで働きたいな、こんな条件が希望、と思うとそのとおりに仕事に就いているのだ。
だけど、新卒のときは地方に住んでいて、就活に苦労した。
応募しても面接に行っても落とされ続けて、やっと小さな会社に就職できたのだった。
今思うと、就活に苦労した理由はこれだったのかな~と検討がつくことがある。
就活に苦労した理由
卒業したら就職して働く、ということが当然だと思っていて、どんな企業で働きたいとか、そんなことはまったく考えていなかった。
簿記の資格などを持っていたので、事務職で働く、ということが漠然とあっただけだった。
田舎だし、憧れる企業もなかったし、、、
第一、企業に憧れを持ったりもしていなかった。
会社がある地域も、通勤範囲も限られているから、東京のように、通勤は1時間以内がいい、などという発想もなかった。
事務として働く、それしか思っていなかったのだ。
めでたく就職して2年と5ヶ月働いた後、会社都合で離職することになった。
転職のはじまり
そこから私の転職が始まった。
失業手当をもらいながら、百貨店をブラブラしていたとき、時々買い物をしていたショップ定員さんに、
「平日なのにどうしたの?お休み?」
と声を掛けられた。
私が
「会社辞めたんです。」
と言ったら
「うちでアルバイトしない?」
と誘われた。
それが切っ掛けで私は百貨店でアルバイトを始めることになり、その後フルタイムで働くことになり、更にその後東京の本社へ月1回出張して、会議にまで出ることになった。
ここまでは、こんなところで仕事したいな~という気持ちはなくて、仕事をしてお金を稼ぐのは当然だから、という気持ちしかなかった。
だから、好条件のオファーを頂いてもすべてお断りしていた。
願いが叶うポイント
その後、繋ぎで数ヶ所で働いた後、輸入雑貨店で働きたいと思った。
面接で
「うちは10代や20歳になったばかりとか、若い子ばかりなんですよ。」
と言われたが
「大丈夫です。」
と答えて雇ってもらえた。
確かに、その店長の次に年長者だった。
元々年齢とか気にしないタイプなので私はまったく平気だったけど、逆に年下の先輩達の方が気を使ってくれた。
積極的な友人たち
11歳年上の友人に面接を受けたことを話したら、
「私も30代のときにそのショップへ面接に行ったことがあるけど、採用されなかったよ~。」
と、しかも応募もしていなかったとのこと。
すごいなーと思った。
また、その輸入雑貨店で知り合った年下の同僚は、そのお店を辞めたあと、別の雑貨店へ
「雇ってください」
と訪問していた。
こちらも募集していなかったけど自ら売り込みに行ったとのことだった。
結果は採用された。
募集していなくても自分が働きたい!
と思った企業へ売り込みに行けるってすごいなーと思った。
まるで芸能人や作家さんたちの世界みたいだな、と思ったのであった。
けど、自分が働きたい企業があったら、募集していなくてもアクションを起こすと道が開けるものだ、とも思った。
彼女たちの中には、
「応募もしていないのに、断られたら恥ずかしい。」
という気持ちはさらさらないようだった。
東京での仕事探し
東京へ引っ越すためにその輸入雑貨店を辞めるとき、店長が、
「東京のどの辺りに住むの?」
と聞いてこられたので
「●●です。」
と答えたら、
「その街にも支店があるから、よかったら紹介しようか?」
とありがたいお言葉を頂いたけど、その時もお断りした。
私は仕事に関してはお断りばかりしていた。
その時にはまったく考えられないオファーばかりだったので、考える余地もなく、即答で断っていたのだ。
その時、それらのありがたいオファーを自分の中で考えていれば、人生は変わっていたのかもしれないけど、その時々の選択はベストだったと思っている。
東京での職場
東京へ来てからの最初の勤務先は、地方にいた時に登録して働いていた派遣会社からの紹介だった。
習い事がご縁となった転職先
契約満了後、次は、自宅近辺で仕事が出来ればいいや、と思って気軽に応募した会社の面接で、
「どうして平日のお休みが希望なのですか?」
と聞かれ、
「●●へ通って学んでいるのです。」
「その場所はどちらですか?」
「●●駅です。」
「それなら我が社の●●という部門がそこにあるのですが、そちらで働いてみませんか?」
と提案された。
それからその企業で10年以上働いたわけだが、私がちょうど習い事をしている場所にその会社のビルの一つがあったことからご縁となった。
条件にぴったりの転職先
その会社を辞めるとき、私はせっかく東京に住んでいるのだしと思い、大学へ行くことに決めた。
私は幼い頃から両親からバカだと言われて育ったため、学歴コンプレックスを抱えていたことと、高校までとちがって大学に魅力を感じていたから。
講義を選択できることや自由な学びの場、という印象があった。
だから高校を卒業したら大学へ進学したい、とは思っていたけれど、なにしろお勉強がまったくできなかったので、奨学金をもらえる人材ではないと思っていたことと、実家も私を大学へ進学させる余裕なんてなかったから、大学へは行けないと最初から思っていた。
そのようなこともあって、東京なら働きながら大学へも通える、と思ったのだ。
それでも生活費と学費を稼ぐ必要があり、金銭的にも限られていたので、通信制を選ぶことにした。
3年生までは通勤と並行で学んでいたが、4年生になってからは昼間の講義も受講することにしたので、契約更新をせずにその企業を離職した。
けど、一人暮らしをしていたため、生活費と学費は必要だったので、大学近辺で短時間の仕事がないかな、と思ったら、大学から徒歩10分で、しかも私の卒論にぴったりな会社が見つかった。
応募して面接に行くと、その場で採用が決まった。
勤務時間も私の都合に合わせて良いとのことで、卒論に必要な参考資料も大学の貸し出しの冊数では足りなかったので、会社から本も借りることもできて大変助かった。
ラッキーだった、と思うけど、他の理由として、
- 大学へ通いたいから前職の仕事をあっさりと辞めたこと
- 都合のよい職場が見つかるかまったく心配しなかったこと
が良かったのかな、と思う。
4年間で大学を卒業し、その会社も辞めることにした。
その会社で正社員になりたければその道もあったが、そこでもその選択をしなかった。
そして、高校時代は成績が悪すぎて奨学金なんてもらえる生徒ではない、と思っていたが、大学では返済不要の奨学金をいただけた。
名刺がほしい
次の転職先は、派遣でエントリーした職場に採用された。
私はこのとき、名刺が発行してもらえる仕事がいいな、と思っていたら、その通りになった。
なぜ名刺が欲しかったのかと言うと、以前の職場にいたとき、上司がお食事会を開いてくれて、声を掛けてくださったことがあった。
そのとき、その職場を辞めて民間のパイロットになった方がいるので、その人と一緒にお食事をしませんか。と誘われたのだった。
結局、秘書の女性数名と、私と仲の良い女性を1人だけ誘っていいと言われたので、婚活中の年下の同僚1人を含めて6人くらいで食事をしたのだけれど、その男性と名刺交換するときに、私だけ名刺がなかった。
仕事では持っていなくて、プライベート用に作ってもいなかった。
その時、「みんなは業務上の名刺があるのに、私だけ名刺がない…。」という経験をしたことから、次の仕事では名刺を持てたらいいな、と思ったのだった。
その後もシンクロというか、運としか言いようがないような転職があったが、タイトルとちょっとずれてしまうので割愛する。
名刺とプライベート空間
次は、パーテーションで区切られた個人スペースがある職場環境で働きたい、と思ったらその通りになった。
以前、勤務していた会社での契約が終わりそうな時に、違うセクションからお誘いを受けたことがあった。
その時、そのオフィスへ伺ったのだけれど、一人3畳ほどのプライベート空間があり、パーテーションで区切られていた。
隣の人のパーテーションまでは5mほどもあり、こんな環境で働きたいな~と思ったことがあったので、その映像が頭に残っていたのと、いいな~という想いがあったのだと思う。
結局行き違いがあってそのセクションには勤めることはできなかったのだけれど、次の職場は、全員がパーテーションではなくて、部門などによってオフィスのレイアウトが違うのだが、私が応募した部門は偶然にも望み通りだった。
名刺を持ち完全なプライベートな環境だった。
次に目指す職場は、、、と書きたいところだけれど、公言すると夢は実現しないので、実現したら書くことにしたいと思う。
東京での勤務地
気がついたら、東京の色々な地域で働いていた。
新宿、青山、丸の内、溜池山王、品川、等々。
会社や部門のお引越しもあったので、あちこちで働く経験もできた。
引き寄せの法則は受け取れる状態であること
私の経験はどれもすごい引き寄せではなくて、こんなところがいいな~というものばかりであった。
数億円を動かすビジネスや、年収が一桁多くなった、などのビッグなものではない。
というのも、私は簿記などの資格をもっている一般的な事務職員なので、転職したからといってお給料が跳ね上がるわけではないと思っていたから。
もしお給料を一桁増やしたいと思ったら、一般的な事務職ではほぼ無理である。
人によっては、
- 年収を上げる
- もっとビッグな取引をしたい
などの願望があるわけだけど、その分野の願いを叶えたいのであれば、自分がそのレベルの人材になる必要がある。
私の分野の願いとはまったくちがうフィールドだから、次はこうなったらいいな~の発想では実現は難しい。
引き寄せの法則で引き寄せるものは、
『それを受け取れる状態である』
ということが前提なのである。
まとめ
私の転職場所などが、こうなったらいいな~と思った通り実現していたわけだけれど、引き寄せの法則を意識したり、すごくお願いしたわけではなかった。
「こうなったらいいな~」
「次はこんな職場で働きたいな~」
という気持ちだけだった。
もし違ったらイヤだな、転職先が見つからなかったどうしよう、などと思ったこともなかった。
ただただ、「こうなったらいいな」だけだったのだ。
このふわふわ感が引き寄せるポイントなのかもしれない。
そして、引き寄せの法則で事前に知っておくべきことがある。
それは、本人がその引き寄せを受け取れる状態である、ということ。
収入を増やしたい、一桁増やしたい、と思っているのにまったく増えない場合は、受け取れる状態ではないということである。
一桁増えた収入を受け取れる自分になってから、はじめて受け取れるのである。
それはスキル的なことでもある。
なにもせずに桁を増やそうと思っても難しい。
本当に願っていれば、自ら行動をおこしているはずである。
また、受け取れない理由に、無意識(潜在意識)では受け取りを拒否している場合もある。
この場合は、受け取れるように拒否しているブロックを外す必要がある。