先日、経営塾で猛勉強中だと言っていた友人からメールがとどいた。
「あなたにとって、難しい事でも、あたしは簡単にやれちゃう事。あたしの強みを教えてほしい」と。
なにやら、経営塾の先生からの宿題とかで、それを知ることで、モチベーションが落ちた時に励みにするため、とのこと。
ちょっとちがうかも~、と疑問が浮かんだのだった。
モチベーションなんて必要なかった
私は小学生の頃、器械体操がやりたくて、中学生になったら入部しようと決めていた。
毎日一人で開脚の練習などをしたり、近所のコンクリートの塀を平均台にして練習をしていた。
その数ヶ月後、練習のかいがあって開脚ができるようになった。
中学生になり、念願の器械体操部へめでたく入部した。
その時、初めて知ったんだけど、入部したメンバーの中には、小学生の時に体操教室へ通っていた同級生たちが数名いた。
私は世の中に体操教室があることも知らなかったので、ひたすら一人で練習に励んでいた何も知らない子供だった。
彼女たちはプロの先生たちに小学校時代に教わっていて、私のような素人とはちがっていた。
そして、入部して数日後くらいに、顧問の先生が、今の時点で見込みがありそうというか有望そうな生徒数名の名前をあげた。
なんと、その中に私も入っていた。
一人で毎日練習したことが身についていたのかもしれない。
入部してからは、朝、昼、放課後に練習をしていた。
学校以外で練習や試合があった帰りに、ピクニック気分で公園でお昼のお弁当を食べたことがあったけど、食べ終わると私たちは倒立の練習などを自発的におこなっていた。
時間があれば練習したくて仕方なかったし、それがとっても楽しかったのだ。
小学生時代は一人で練習をし、中学に入ってからは入部してちゃんと先生に教わることができたわけだけど、そこにモチベーションは必要なかった。
当時は、モチベーションという言葉すら知らなかったと思う。
今は、健康管理のためにスポーツをしようなどと思うことはあっても3日坊主だったりでなかなかつづけるのがむずかしいけど・・・。
モチベーションを保つコツ!?
私のように、子供の頃になにかに熱中したことがある人っておおいと思う。
その時、モチベーションなんて必要なかったはず。
つまり、好きなこと、楽しいことをやればモチベーションなんて必要ないのだ。
友人が学んでいる先生のモチベーションアップの仕方は、他人と比較したもの。
せめて、
「あたしの強み、すごいな、と思うことについて教えてほしい。」
だったらまだわかるけど、
相手には難しくて自分は簡単にできることだと、相手も簡単にできちゃうことは除外されてしまい、彼女の本当の強みを得られない可能性もあるからもったいない質問の仕方だと思うし、そもそも他人と比較した結果でモチベーションをアップさせようという考えに違和感を持ってしまった。
友人には正直に私が感じたことを返信した。
さらにそもそも論だけど、他人と比較して得られたモチベーションで仕事をしている人が、楽しみながら仕事をしている人に勝ることはあり得ない。
モチベーションを高める方法
世の中、好きな仕事をしている人の方が少ないよー。
生活のために働いている人の方がおおいよー。
という意見もあると思う。
本当なら、好きなことをした方がいいけど。
毎日我慢しながら仕事をしている人は、その仕事の中で好きなことをなにか一つでもみつけるといいと思う。
仕事の内容でも、それに関係することでもなんでもかまわない。
雑務の中にも見つけることはできる。
電話で相手に好印象に残る対応をする。
美味しいお茶の入れ方をマスターする。
お客様に笑顔で対応する。
単純だけど、かつて同じ会社へ勤めていたときの同僚は、社内や用務のある先々でステキだと思う男性をつくっていた。
彼女曰く、特に好きでもないけど、その場所で一番いいな、と思う男性を一人決めると、出社するのがイヤな日でも、その人に会える~とモチベーションが高まると言っていた。
それでも、モチベーションを上げることもむずかしい場合は、方向性が間違っている場合があるので、一度自分自身へ「なぜ自分はそれをしているのか?」と問いかけてみた方がいいと思う。
まとめ
好きなことや楽しいことであれば、モチベーションは必要ない。
いつもモチベーションが必要な仕事をしているとしたら、好きで仕事をしている人にかなわない。
そのままつづけると、モチベーションに加えて努力や忍耐が必要になり、その先には、自分はダメ、、、がまっていることもある。
だけど、まったくダメではないのだ。
ただ方向性が間違っているだけ。
だれでも、子供時代や若かりし頃に夢中になって取り組んだものがあるはず。
その時の自分を思い出して、モチベーションが必要な自分に「なぜ?」と問いかけてみる。