日常生活の中で、何気なく、ある方向へ視線を向けることがある。
それは、自分が見ようと思って意識的に視線を向けたわけではなくて、気がついたら見ている状態。
男性のわき見運転事故の一番大きな原因は、女性に見とれてしまったから。
という調査結果が出ている。
男性とはちがい女性は男性に見とれて事故を起こすケースは低い。
男性は好みの女性を見かけると無意識で見入ってしまうことがわかる。
だからなのか、男性から視線を感じる女性も結構いると思う。
恋愛マニュアルでは、「好意があるサインだから、女性からも勇気を出してアプローチしてみましょう。」というアドバイスを見かける。
しかし!
私の経験から男性から見つめられていたとしても、「自分に好意がある」と単純に思ってはいけないのだ。
男性が女性を見つめる3つの理由
男性は、自分が美しい、かわいい、セクシーだと思う女性が周りに現れると無意識で見てしまう。
無意識は1秒以下のスピードで反応するため、見つめる事前に見ていいのか、見てはいけないのか、の判断は作用しない。
そして、男性はひたすら見つめてしまう傾向がある。
まるで時間が止まったかのように。
だから、周囲の人たちに、あの女性のことが好きなんだな、タイプなんだな、とバレてしまうことがある。
しかし!
男性が見つめる視線には3つの意味があるのだ。
だから、単純に好意を持たれていると勘違いしてはいけない。
- 純粋に好きでお付き合いしたいと思っている
- 純粋な好意ではなくて落としてみたい欲望がある
- 単に美しいと思って眺めている
女性は男性からの視線を感じたら、この3つの意味があることに気がついた方がいい。
好意がある視線
1の場合、その男性の想いが本物ならそのうち声を掛けてくるはずだ。
本気で好きな女性なら、じっとしていることなんてできないから。
ゲームの視線
2の場合は、その視線にピュアさがない。
この視線を使うのはプレーボーイだ。
女性へ視線を送って脈があるか様子を伺っている。
遊び慣れている人がほとんどなので、勘違いした女性はなんとなくこの男性が気になり始める。
男性は女性の気持ちを察しゲームがはじまる。
このタイプの男性は、女性に脈があるかないかを見抜く才能があるからすぐにバレてしまう。
その関係は一度だけとか軽いお付き合いに発展する。
だから男性にとってはその女性を落とせるか落とせないかのゲームなのである。
恋愛感情がない視線
この視線はやっかいである。
2の視線とはちがうけれど1の視線と似ているから勘違いしやすい。
この視線には、恋愛感情はない。
ただただ美しい女性を見ていたいのだ。
それは、まるで美しい絵画や景色を見ているのと同じ感覚なのである。
ちがうのは、その美しい対象が生身の女性であるということ。
その女性のことが美しいと思っているのなら、下心やお付き合いしたいとか思っているんじゃないの?と思われそうだけど、ちょっとちがう。
私の経験からと映画で学んだ。
私は美女ではないけれど、男性は人によって好みが異なるので、偶然、美のセンサーが反応したのだろう。
学んだ映画は、このブログで何度か登場している『ベニスに死す』だ。
淀川長治さんは、「映画は僕の教科書である。」と述べていたが、私もそう思う。
学校や両親から学べないことが学べるからである。
『ベニスに死す』から学んだ視線
出典:映画『ベニスに死す』
中年男性が静養のためにベニスを訪れたとき、美少年に出会い心奪われる話しである。
原作は、トーマス・マンの小説である。
中年男性が美少年に見とれる内容なので、同性愛の映画だと勘違いされている方も多いが、周囲の雑音にまどわされず真実を見抜ける人には、この映画が同性愛の映画ではないということが簡単に理解することができる。
アメリカ映画ばかり観ていると、古きよき映画を理解することは困難である。
そんな私もまったく理解できていない勘違い野郎だった。
この主人公の中年男性は、この少年に美を見ていたのである。
ひたすら美を見つめていた。
そこには、この少年とお付き合いしたいとか、そのような下心や欲望はない。
私は自分の経験と重ねて「なるほど!」と思たったのだった。
私の中にあった疑問が氷解した瞬間だ。
似たような経験をしたことがある女性もいると思う、、、
この視線の意味を知らないと、
「あんなに見つめているのにどうして声を掛けてこないの?」
と頭が混乱したり、
「自分はどこか変なのかな?」
と思ってしまったり、男性のことが理解できなくて恋愛に消極的になることさえある。
他人へ相談すると、
「勘違いだよ。」
と言われたりする。
この視線について理解している人が少ないため、相談してもそのような答えしか返ってこない。
だけど、けっしてその女性は変ではないので、悩むことなんてない。
むしろ、視線を向けられることに誇りを持とう。
女性からはアクションを起こさない
男性からのながーい視線を感じたら、この3つの意味があることを思い出そう。
そしてその視線の意味を考える必要もないし自分からは行動しないことだ。
2のプレイボーイからのゲームに参加しなくてすむ。
3からの視線にも反応しない。
その男性から投げかけられる視線は美しい絵画に向けられているのと同じだと理解しよう。
そして、自分が絵画だとしても、一人の男性に美を感じて見つめられたことをポジティブに受け止めよう。
1の好意からの視線の場合も女性からは行動を起こさないことだ。
男性は気になる女性にはアクションを起こすからである。
男性がアクションを起こす前に、女性から行動を起こすと、準備ができていない男性は立ち止まってしまうことが多い。
好意のある視線と美を見ている視線のちがい
その視線にピュアさや恥じらいがあれば1の好意のある視線である。
美を見ている視線は時間が止まったかのようなとりつかれたような感じだ。
女性へ視線を向けている時に、誰かに気がつかれた時の反応として、居眠りをしていて目を覚まされて「はっ」と気がつく感じであり、そこには恥じらいがない。
1の場合は、好きってばれちゃったかな、というような恥じらいがある。
けれど、どちらにしても女性からは行動を起こさないことが賢明なので、1なのか3なのかを考える必要はない。
自分のために人生を使おう。
まとめ
男性からのながーい視線には3つの意味がある。
- 純粋な好意がある視線
- 女性を落とそうとするゲームの視線
- 恋愛感情がない視線
これらの視線すべてに反応するのはやめる。
2は遊ばれる恋に終わるし、3はとんだ勘違い野郎になってしまう。
1の場合は、男性が本気で好意があれば、そのうちアクションを起こしてくる。
女性から反応するとしたら、挨拶をしたり、軽く短い世間話くらいにとどめておくべきだ。
追記|『ベニスに死す』
映画『ベニスに死す』は、トーマス・マンの小説が原作です。
原作の美少年は映画よりも少し幼い男の子。
映画に登場する調度品は貴族だった監督のヴィスコンティと友人の貴族達から借りた調度品。
歴史に残る名作の1本です。
『ベニスに死す』はhuluにはないのですが、U-NEXTにはありますので、観ることができます。