就活で苦労して入社した会社であっても、実際に仕事をはじめると、想像と違っていることはあるものです。
4月や5月の入社早々に「仕事辞めたい!」と悩む人たちは少なくはないですし、実際、辞める人もいます。
実際、「仕事辞めたくて悩んでいます。」と新卒の女性社員に相談されたことがあります。
その時、私なりにアドバイスをしたのですが、その時のことを踏まえて、新卒でせっかく入った会社を辞めるべきか悩んだときの判断基準についてまとめてみました。
仕事辞めたい!と思ったときにすべきこと
「仕事辞めたい!」と思ったときに、辞めることばかり考えているとつらくなります。
辞めるのか継続するのかの判断をして、結論を出した方が苦痛から早く逃れることができるものです。
そこど、辞めるのか辞めないのかの判断規準について書いていくことにします。
「仕事辞めたい」理由のアウトプット
なぜ「仕事辞めたい」と思うのか、その理由をアウトプットします。
紙でもPCでも構いません。 書いているうちにたくさん出てくるかもしれませんが、すべて書き出します。
仕事を辞める判断基準
アウトプットした理由から、仕事を辞めるか辞めないかを判断します。
まず、辞めた方がいい場合です。
- 精神的に追い込まれてうつ病になっている
- 病気やケガなど肉体的に支障が出ている
- 仕事が合わなくて精神的にも苦痛
- 他にやりたいことがある
精神的、肉体的につらい うつ病を疑う場合、やる気がまったく湧かず身の回りのこともどうでもよくなったり、出勤するのが苦痛で実際に病気になりやくなることもあります。
今まで楽しかったことにすら興味もわかなくなり、笑うこともなくなります。
このような場合、現在の状況から距離を置いた方がよいです。
なぜ、精神的苦痛を抱えるようになってしまったのか、その理由はアウトプットした中にあるはずです。
- 仕事の内容が合わない
- 人間関係で悩んでいる
- 仕事の量が多く残業がつづいていて睡眠もとれない
などの理由であれば、改善の余地はありますので、上司か社内の相談窓口へ相談します。
話しができそうな先輩がいればその方でもいいですが、先輩の立場からですと、サポートくらいは出来ますが、根本的な改善までは難しいことが多いです。
仕事が合わない 仕事が合わないのであれば、自分に合ったセクションへ異動することもできますし、仕事の量が多くて負担が多すぎる場合も、社内で異動する道もあります。
営業に配属されたけれど、営業が合っていなくて事務の方が合っているのであれば、辞めることはないです。
ですが、入社してしばらくは、学びとして新入社員が配属される部署がありますので、その場合苦痛であったとしても、数ヶ月後には自分に合った部署へ配属されるものです。
その苦痛が耐えられないものであれば、相談のうえ辞める選択もあります。
やりたいことがある 他にやりたいことがあって「仕事辞めたい」と思うのであれば、やりたいことをはじめればいいです。
ですが、一つ注意することがあります。
そのやりたいことは本当にやりたいことなのか? とうことです。
現状が嫌で抜け出したいから、目の前に飛び込んできたことに興味が向いているだけ、ということもあるからです。
そこで、やりたいことは本当にやりたいことなのか?を確認します。
その確認方法はとても簡単です。
そのやりたいことを既に始めていますか?
本格的に始めることが困難な場合でも以下のような行動を起こしているはずです。
- 情報を集めている
- セミナーに参加している
- いつもそのことばかり考えている
もしこれらのことをまったくしていないのであれば、それは「仕事辞めたい」を実現するための逃避です。
今の仕事を辞めて転職した場合にも、今のような状況になってしまうことがありますので、仕事を辞める口実になっていないか確認すべきです。
「仕事辞めたい」が甘えのケース
想像していたより働くことが大変で辞めたいと思ってしまうケースもあります。
正社員で働くのが大変だから、派遣社員になろう、という理由で辞めるのはおすすめしないです。
同じ仕事をするにあたっても、正社員は会社が育ててくれますが、派遣社員は即戦力ですので、育ててくれるのはなく、技術や能力を与えることで収入を得るのです。
まったく逆です。 社会人であれば知っていることですが、学生さんや新卒者のなかにはその違いがわからず、派遣だと負担も少なそうだし楽そう、などと勘違いしている方もいるので注意してください。
派遣会社での登録の際、履歴書、職歴書を提出して面談をしますが、スキルチェックもされます。
事務であればExcel、Wordのテストは必須です。
入力のスピードは文章、数字と分けて受けますし、Excelでは関数、マクロなどもあります。
たとえPCは使いこなせたとしても、職歴がないと紹介してくれる仕事は限られます。
職歴がないと紹介される仕事が限られるわけですが、それは時給単価が低いということにもなります。
正社員とのお給料と比べるとかなりの違いが出てきます。
実家に暮らしていたとしても、おこずかいは必要でしょうから、なにかしらの収入は欲しい。
けど、正社員だとつらいので派遣で働きたいからの理由で辞めてしまうと、仕事は限られますし、収入も低くなり、収入面で友達との違いに悩むことも出てくるかもしれません。
生活基準に差を感じることもあるかもしれません。
学生時代と違い、お茶するカフェがグレードアップしたり、旅行に誘われても金銭面で一緒に行けないこともあるかもしれません。
そのようなことはまったく気にならないのであれば、承知のうえで辞めるのもありです。
アルバイトを含めて働き先は選ばなければいくらでもありますし、職歴を求めない仕事であれば年齢で外されることはありません。
ただ、辞める前に、「今、仕事辞めたら、自分を雇ってくれそうなところってどんな業種や仕事だろう?」と考えてみておいた方がいいです。
まとめ
「仕事辞めたい」と思ったことがある人は多いものです。
新卒の新入社員でもそれは同じで、働いた期間が長い、短いは関係ないです。
ただし、新卒で辞めると、職歴がなく転職に不利になるため、世間では最低でも2年は働くことを勧められるものです。
ですが、精神的、肉体的につらく、会社へ相談しても改善がみられない場合は、新卒であっても辞める選択もありです。
真面目な人は頑張ってしまうので、後々体に支障が出てくることもありますし、そこまでして世間が言う2年に耐える必要はないです。
選びさえしなければ働く先はいくらでもありますしね。
ただ、新卒というポジションは一生でたったの一度きりです。
転職するとわかりますが、同年代でも、転職組と新卒者では、違うんです。
転職者は即戦力、新卒者は育ててくれるため、言葉で表現する人はいませんが、新卒者に対しては親のような気持ちというのでしょうか、初々しさを抱くというか、期待というのか、どこか周囲の気持ちが違うのです。
新入社員本人には自覚はしにくいのですが、上司や先輩にとって簡単に言うと、かわいい存在なんです。
人生で一度きりの新卒のポジション、辞める前にアウトプットして辞めるか続けるかの判断をされることをおすすめします。